“5度目の正直”藤田41歳で全米オープン

[ 2010年5月25日 06:00 ]

 全米オープン日本地区最終予選が24日、埼玉・武蔵CC豊岡Cで行われた。32選手が1日36ホールのストロークプレーを行い、藤田寛之(40=葛城GC)、谷口徹(42=フリー)、横尾要(37=EH)、ポール・シーハン(33=オーストラリア)の4選手が、本大会(6月17~20日、米カリフォルニア州、ペブルビーチGL)への出場権を獲得した。すでに石川遼と池田勇太は出場資格を得ている。

 2位以下に大差をつけてトップ通過を決めた藤田は「めちゃめちゃうれしい。やっと行ける」と喜びをかみしめた。これまでに日米で2回ずつ最終予選ではね返され、今回が5度目の正直。「世界一の大会で、実力があって初めて出られる。今年はコースも素晴らしいですから」とあこがれの大会への思いを語った。本大会直前には41歳の誕生日を迎え、94年の飯合肇(40歳3カ月)を上回る日本人最年長初出場も果たすことになる。

 <谷口、雪辱に意欲>谷口が2年ぶり7回目の出場を決めた。「もう飛行機も手配してあるもん。当たり前じゃないですか」と余裕の口ぶりで、むしろトップ通過できなかったことを悔しがった。「ペブルビーチは1回は行ってみたかったし、全米オープンに出ないと人生の張り合いがない」と満面の笑み。本大会ではこれまですべて予選落ちしているが「今度こそリベンジですよ」と意気込んだ。

 <横尾、耐え抜いた>横尾は2年連続5回目の出場を決めた。最終組でのプレーで終盤は雨脚が強まったが、予選通過圏内で耐え抜いた。過去にはペブルビーチで行われた別の大会にも出場しており、コースは把握済み。本大会では初出場の99年以外はすべて予選落ちしているが「行って帰ってくるだけじゃ、また観光になっちゃう。今回は観光にはしたくない」と抱負を語った。

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2010年5月25日のニュース