日本体協・森会長、任期延長せず…突然の退任表明

[ 2010年3月10日 18:28 ]

 日本体協の森喜朗会長(72)は10日の理事会で「体協創立100周年を迎える来年は節目の年。新たな一歩を踏み出すには新しい顔が必要だ」と述べ、現在の任期が切れる来年3月末で会長を退任する意向を明らかにした。元首相の森会長については、来年7月の100周年に向けて関係者からは任期延長を求める声も出ていた中、突然の表明となった。

 森会長は現在3期目。昨年3月の改選で「役員就任時70歳未満」とする定年を超える71歳だったが、事務局を置く岸記念体育会館(東京都渋谷区)の建て替えや100周年記念事業など懸案に対処するため特例で再選された。
 日本体協は来年4月の新法人移行への手続きで、役員選任規則を「会長については定年制を適用しないことができる」と改訂し、任期延長の条件を整えていた。6月の評議員会では次期会長を推薦する予定だった。森会長は「会長選考委員会が憶測にとらわれず、幅広く人選してもらうためにあえて申し上げた。新しいスタートにふさわしい選任をしてほしい」と説明した。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「突然のことで驚いている。まだまだスポーツ界にとって必要な存在」と話した。

続きを表示

2010年3月10日のニュース