大斗 129・5メートルの大ジャンプで2位

[ 2009年11月27日 20:56 ]

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は27日、フィンランドのクーサモで個人第1、2戦の予備飛躍(HS142メートル、K点120メートル)を行い、高橋大斗(土屋ホーム)が追い風の中129・5メートルを飛び、129・4点で2位につけた。湊祐介(東京美装)は104メートルの96・6点で31位。小林範仁(東京美装)ら3選手は体調不良で欠場した。本戦の前半飛躍が悪条件などで実施できない場合には予備飛躍の結果を採用し、後半距離で高橋は首位のジェーソン・ラミーシャプイ(フランス)と31秒差でスタートする。W杯複合の飛躍は今季、風の条件などによって得点を修正する新方式をテストする。

 昨季の個人第2戦で表彰台に立った得意のジャンプ台で、高橋が舞った。予備飛躍で追い風の不利な条件をはね返し、K点を大きく越えた。「ジャンプの内容が良かった」。小林ら3選手の欠場で沈滞ムードが日本に漂いかねない状況だったが、ものともしなかった。
 直前合宿で実感していた飛躍の好調ぶりと体調の良さを好結果につなげた。河野ヘッドコーチは「良いスタート。シーズン初めで後ろから風が吹く条件の中、飛べる選手はなかなかいない」と褒めた。
 今後の天候次第では第1戦(28日)か第2戦(29日)で予備飛躍の結果が有効となり、後半距離をキルヒアイゼン(ドイツ)ら走力がある選手よりも1分20秒以上早くスタートする。昨季より状態がいいだけに、高橋は「いつもなら抜かれるタイム差だが、越されないように頑張りたい」と意気込んだ。(共同)

続きを表示

2009年11月27日のニュース