精彩欠く遼くんに“青木マインド”注入

[ 2009年4月18日 06:00 ]

<東建ホームメイトカップ2日日>石川遼は10番でティショットを曲げリカバリーショットを放つ

 男子ゴルフツアーの東建ホームメイト・カップ第2日は17日、三重県桑名市の東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)で行われ、石川遼(17=パナソニック)は通算イーブンパーの42位で予選通過を果たした。パットの不調がショットにも響いて3バーディー、3ボギーの71。精彩を欠いた内容だったが、ラウンド後に青木功(66)から注入されたポジティブ・マインドで決勝ラウンドでの巻き返しを狙う。高山忠洋(31=法仙坊GC)、松村道央(25=吉野電化工業)ら3人が通算7アンダーで首位に立った。

【第2R】

 「遼ちゃん、どうだった?スコアまとまった?」
 帰ろうとする石川にクラブハウスで声をかけたのは、週末のテレビ解説を務める青木だった。「まとまらなかったです」とさえない表情を浮かべる17歳に「いいんだよ。きょうまでは練習。あしたから試合をやればいいんだ」と楽観的な“アオキ・マインド”を説いた。
 「0からなんです」と石川はスコアが通算イーブンパーであることを説明したが、青木からは「そうだよ。ゼロから頑張ればいいんだ」と微妙にかみ合わない絶妙なエールを送られた。
 青木に話したように苦しい1日だった。4番パー5で2メートルのバーディーパットを外すと、7番、9番でも同じ距離のチャンスを逃した。前日から続くパットの不調はショットにも波及。9番から12番まではティーショットがコースに収まりきらないほど左右に大きくブレた。
 17番パー5では2オンしながら3パット。最終18番も1・5メートルがカップに蹴られてボギーと、最後まで波に乗れなかった。「パットが決まってくれなくてイライラがあった。でも終わってみれば予選通過できたし、気持ちを切り替えて頑張りたい」
 マスターズ帰りで迎えた日本の開幕戦。初日と同様に、大会2日目としては最多の4600人のギャラリーが石川見たさに訪れた。その中で予選通過という最低限の責任を果たし「ホッとしてます」と素直な心境も吐露した。青木の言葉に従うならば、本当の試合開始はこれから。「まだ上位を狙える位置。優勝争いのチャンスはある」と3日目の“好スタート”にすべてを懸けるだけだ。

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2009年4月18日のニュース