遼くんイーグル獲る!チャンスホール発見

[ 2009年4月4日 06:00 ]

 今季メジャー初戦のマスターズ(9~12日、オーガスタ・ナショナルGC、ジョージア州)に出場する石川遼(17=パナソニック)は2日、会場コースで3日連続となる練習ラウンドを行った。13番パー5では初ラウンドに続いてのバーディーを奪取。息の抜けない難所が続くオーガスタにあって、スコアを伸ばすためのチャンスホールが見えてきた!?

【Go!アスリート 石川遼】

 朝から激しい雷雨に見舞われた練習ラウンド3日目。それでも、石川の気持ちがなえることはなかった。しばらく宿舎で待機し、雨脚が弱まった午前11時からいつも通りに練習ラウンドをスタートさせた。
 「毎日回りたいので、天候は関係ない。雨の日はランが出ないし、アイアンの距離も落ちるので、自分の距離感を磨くためにも雨の中でも何度も練習を重ねたかった」
 初ラウンドは2アンダー、前日は3オーバー。3度目のオーガスタは2バーディー、2ボギーのイーブンパーだった。スコアは日替わりだが、スコアメークのカギになるホールも少しずつ浮かび上がってきた。
 アーメンコーナーの出口となる13番がそれだ。510ヤードと距離の短いパー5。軽い左ドッグレッグのため、フェードヒッターは2打目に長い距離を残すリスクを伴うが、ドローが持ち球の石川はコースに沿ってティーショットを運べるため飛距離が稼げる。ホールの左サイドからグリーン手前にかけて流れるレイズ・クリークさえ気をつければ大崩れの心配もない。距離的には十分に2オンが可能で、ピン位置によってはイーグルチャンスも巡ってくる。
 この13番は78年大会で初出場した中嶋常幸が、2度の池ポチャなどで13打を叩いたホール。しかし、石川は初日も2日目も2オンに成功。この日も手堅くバーディーを奪った。昨年は18ホール中4番目に易しかったホールで、石川にとってはバーディー必須のホールになる。
 16番パー3もピン位置次第でかなり難易度が変わるが、この3日間はうまく攻めて2バーディー。「日本でプレーしてる時と同じで、オーガスタでも1日4つバーディーを取りたい」と目標を掲げる石川。次第にトーナメントのセッティングに近づいていく中で、得意ホールを増やしていくことが目標達成のカギになる。

 ≪トン“勝つ”出陣≫初出場のマスターズにはトンカツを食べて出陣する。一軒家を借りて生活している石川は、オーガスタ市内の日本料理店「MIYABI」に食事の用意を依頼している。その中には豚汁やさば味噌など、店にはない特別メニューも多数。店長の金子仁さんは「今年は石川くんの影響で日本人の予約が倍以上入ってます。ゲンかつぎもあるので開幕前日はトンカツを出したいですね」と石川の大好物で送り出す献立を練っていた。

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2009年4月4日のニュース