谷フランス国際欠場 8月世界選手権ピンチ

[ 2009年1月28日 06:00 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)は27日、48キロ級の谷亮子(33=トヨタ自動車)が右ひざの負傷のため、フランス国際(来月7、8日)を欠場すると発表した。19日の練習中に右ひざを痛めた谷は「右ひざ内側の側副じん帯損傷、内側半月板損傷」と診断され、当分の間のスポーツ活動は困難とされたという。谷は北京五輪で銅メダルに終わった後、12年ロンドン五輪に向け現役を続ける意向を示唆。フランス国際で復帰の予定だった。

 今年から世界ランク制度を導入した国際柔道連盟の格付けで、フランス国際はもっとも得点配分の高い「グランドスラム」4大会のうちの1つ。全柔連は世界選手権(8月、オランダ)代表選考の中で、欧州遠征を重要視しており、谷も復帰戦を飾って過去7度優勝の大舞台を一気に引き寄せるつもりだった。
 本人から連絡を受けた全日本女子・園田隆二監督は「まずは回復を待つしかない」と慎重な姿勢。フランス国際には昨年の全日本選抜体重別で谷を破った山岸絵美(22=三井住友海上)、谷の代役となる福見友子(23=了徳寺学園職)が出場するが、吉村和郎強化委員長は「2人のうちどちらかが結果を残せば、谷が厳しい立場になる。たとえ(最終選考会の)選抜体重別(4月、福岡)で2人に勝って優勝しても(5月のグランドスラム)ロシア国際出場は必要になる」と話し、世界選手権への道が厳しくなったとの見解を明らかにした。

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2009年1月28日のニュース