魁皇メチャモテ!地元記者もメロメロ

[ 2008年8月27日 06:00 ]

笑顔で羊の肉にかぶりつく朝青龍(左)と魁皇

 モンゴルの主役は、何と魁皇だった!?大相撲モンゴル場所は27日、ウランバートルのサーカス場で初日を迎える。地元ファンの1番人気は横綱・朝青龍でなく意外や意外、大関・魁皇。会見でも女性記者から求愛?されるなど、ベテラン大関はなぜかモテモテだった。

 モンゴル女性からの突然の“求愛”に怪力大関がほほ笑んだ。大統領府で行われた記者会見で、地元記者の質問が魁皇に向けられると一気に会見場が和やかな雰囲気に包まれた。
 「魁皇関はモンゴルでも人気があります。あなたの顔にはモンゴル人女性が最も求める男らしさがあります。自分の顔をどう思われますか?」
 これには同席した朝青龍、琴欧洲らも苦笑いで、魁皇自身も「オレって、そんな顔してるかな」と照れ笑い。魁皇は「自分はよく分からないけど、モンゴルに来て声をかけられてうれしいと思います」と照れくさそうに答えた。
 若貴兄弟、曙と同じ88年春デビュー。土俵を沸かせてきた名大関の人気ぶりはモンゴルまで浸透していた。スフバートル広場で行われた記念式典でも、集まった市民約3000人からは「カイオー!」の大歓声が上がった。大統領府で行われたエンフバヤル大統領への表敬訪問でも、魁皇フィーバーは収まらない。通路を歩くたびに女性ファンが群がり記念撮影を要求された。乙女の視線はアイドルをあがめるかのように輝きを放っていた。さらには、マスコミの前では仏頂面を貫く軍服姿の屈強な警備員ですら、職場を離れて写真をおねだりするなど、まさに“魁皇一色”だった。
 異常なほどの魁皇人気をモンゴルの地元記者はこう分析している。「力強くて、優しそうな顔。一番、日本人らしいところが、人気の要因だと思います」
 周囲のフィーバーをよそに魁皇本人は「食事もしたいし、モンゴル文化を味わってみたい」とリラックスムード。日本が誇る大ベテラン大関は、初のモンゴル巡業で人気に応える活躍を披露することができるかどうか――。

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2008年8月27日のニュース