治療タイム導入きっかけは松岡だった

[ 2008年8月27日 06:00 ]

 【全米オープンテニス 第1日】足にけいれんを起こし第4セット途中でタイムを取った錦織だが、かつてのルールではけいれんしようが失神しようが、試合が終わるまでタイムを取ることはできなかった。プレーを続けられなければ即失格。ルールが変わったのは96年で、きっかけをつくったのが松岡修造だった。95年の全米オープン1回戦で足にけいれんを起こしてコートに倒れた松岡は、治療を受けられずそのまま失格に。その後、このルールはあまりに厳しいと議論が持ち上がり、一定時間内ならすぐに治療を受けられるようになった。

 「今の選手はシューゾーに感謝しなくては」と今でも事情通が語り草にする出来事。幼少時から目をかけてくれた松岡に恩を感じている錦織だが、思わぬところでまた世話になった形だ。もっとも、本人は「痛くてそれ(感謝)どころじゃなかった」とか。

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2008年8月27日のニュース