モンゴル場所開幕 超満員の観客で熱気

[ 2008年8月27日 19:42 ]

大相撲「モンゴル場所」が開幕し、満員の観客にあいさつする力士ら

 大相撲で初の「モンゴル場所」が27日、ウランバートルの民族サーカス場で始まった。

 会場には約2700人の観客が詰め掛けて超満員。開会式ではモンゴル、日本の国歌が演奏され、エンフバヤル大統領が「モンゴルの力士を育て、国土に相撲を広めた相撲協会に感謝したい」とスピーチした。

 8人の幕内力士を擁するモンゴルだけに、場内の熱気は高かった。凱旋したモンゴル勢以外の力士にも大きな拍手が送られ、横綱朝青龍は「熱いですね。相撲愛に国境はなし。お客さんが喜んでくれたら、それでいいよ」と笑顔で話した。

 16年前の春場所で旭鷲山らとともにモンゴル出身初の力士となった幕内旭天鵬は「観客席がモンゴル人で埋まってすごくうれしかった」と感無量の表情。観戦したウランバートル在住の52歳の女性は「こんなに早くモンゴルで巡業が行われるとは。本当にうれしい」と話した。28日に千秋楽を行い、一行は2班に分かれて29、30日に帰国する。

 幕内36力士によるトーナメント戦では横綱白鵬が決勝で平幕の時天空を下手投げで退けて優勝した。横綱朝青龍は準々決勝で同じ高砂部屋の朝赤龍に突き落としで敗れた。
 準決勝にはモンゴル出身の4力士が進出した。今回は幕下以下のすべてのモンゴル出身力士19人も参加。取組前には全員が土俵に上がり、1人ずつ場内に紹介された。
 千秋楽の28日もトーナメント戦を実施し、白鵬以外の力士が優勝すれば、総合優勝決定戦を行う。(共同)

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2008年8月27日のニュース