割れんばかりの「カイオー」コール

[ 2008年8月27日 21:00 ]

大相撲「モンゴル場所」を観戦する横綱白鵬の両親(左)と横綱朝青龍の両親

 大相撲で初の「モンゴル場所」が開幕。モンゴルで老若男女から高い人気を誇る魁皇が、朝青龍に匹敵する大声援を受けた。

 開会式や土俵入りでも、会場の至るところから「カイオー」の声が飛んだ。トーナメント戦の初戦で左四つから栃ノ心を寄り切ると、手拍子で割れんばかりの「魁皇コール」がしばらく続いた。

 朝青龍が「魁皇関、すごいね」と感心するように、ほかの力士も驚きの表情。ベテラン大関は「びっくりした。地元みたいだね。これだけの声援があるんだから、まだまだ頑張らないと」と気を良くしていた。
【魁皇メチャモテ!地元記者もメロメロ


 ≪朝青龍の知人がずらり≫モンゴル場所初日の会場には、朝青龍の知人が大勢駆け付けた。

 占い師の細木数子さんは、森喜朗元首相と貴賓席で並んで観戦。昨夏に2場所出場停止処分を受けて心にダメージを負った時に診察した精神科医の本田昌毅氏もいた。

 大歓声で迎えられた土俵入りで、朝青龍はまわし姿の2歳の長男、ジャミアンドルジ君を抱いて花道から入場。露払いの朝赤龍が抱っこしたままで異例の土俵入りを披露し「お客さんが喜んでくれたし、まだまだ自分も頑張りたいと思った」と笑みを浮かべた。
 ただトーナメント戦は準々決勝で敗退。「明日は頑張るよ」と雪辱を誓った。

 ≪白鵬「気分は最高」≫記念すべき初優勝は、名古屋場所で全勝優勝した白鵬だった。
 悪天候で航空機が飛ばず、1日遅れでモンゴル入りした疲れを感じさせなかった。前夜は会場から徒歩1分のところにある実家に帰って英気を養い、朝青龍の両親と並んで貴賓席に座る父と母に勝利をプレゼント。
 汗びっしょりの白鵬は「すごく盛り上がりましたね。気分は最高。この巡業は地元の方々が一番うれしく思っているんじゃないですか」と荒い息遣いで話した。(共同)

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2008年8月27日のニュース