“なでしこ”桃子ゴール効果てき面!

[ 2008年7月26日 06:00 ]

エビアン第1日のイベントでゴールを決めた上田は敵チームのジダン(左)にさりげなく握手を求められ祝福を受ける

 USLPGAツアーのエビアン・マスターズ第2日は25日、フランスのエビアン・マスターズGC(6347ヤード、パー72)で行われ、上田桃子(22=ソニー)はボギーなしの3バーディー、69で回って通算5アンダーの11位に浮上した。前日には大会関係者による親善サッカーに宮里藍(23=サントリー)とともに参加。元フランス代表ジネディーヌ・ジダン氏(36)らとの豪華サッカー対決も刺激になった。宮里は第2ラウンドを72で回り、通算2オーバーの53位。アンジェラ・パク(19=ブラジル)が通算10アンダーで首位に立った。

【T・ウッズ フィギュア】

 1・2メートルのバーディーパットがカップを1周して外れ、上田の我慢のゴルフが始まった。この1番でのチャンスを逃すと、2番では返しのパットが1・5メートルの微妙な距離を残した。しかし、これをねじ込んでパーをセーブ。「嫌な距離のパットが入ってくれてボギーを出さずに済んだ」
 16番もバーディーパットを1・5メートルショートしながらパーでしのぎ、最終18番をバーディーで締めくくった。先々週のJFOコーニング・クラシック3日目以来、米ツアーでは今季2度目のノーボギー。「きょうみたいなゴルフは自分が成長できたと思える」と満足げだった。
 初日のラウンド終了後に選手や大会関係者、VIPによる毎年恒例の親善サッカーに参加した。今年はエビアンを販売する仏食品会社ダノンと契約するジダン氏が登場。フランスリーグの強豪リヨンが合宿を行う立派なスタジアムで、客席もたくさんの観衆で埋まった。
 上田は小3の時に、下半身強化を目的に社会人サッカーチームに1年間在籍した。弟の悌史郎さん(20)が以前に鹿島ユースにいたこともあり、サッカーへの関心は高かった。宮里やオチョアらと元気にピッチを駆け回り、後半30分にゴールを決めると大歓声を浴びてジダン氏ともハイタッチを交わした。
 前夜は普段より30分ほどマッサージの時間が増えたが、特に筋肉痛などは残らなかったという。「いつもトレーニングを頑張った後は、ちょうどいい筋肉の張り具合でいいプレーができるんです」。サッカー界のスーパースターから刺激を受けて順位も上昇。今度は本業のゴルフで“ゴール”をゲットする。

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2008年7月26日のニュース