遼くん刻んで2戦ぶり予選通過!

[ 2008年7月26日 06:00 ]

8番ホール、バーディーを奪った石川は派手にガッツポーズ

 男子ゴルフツアーの長嶋茂雄招待セガサミー・カップ(スポニチ後援)第2日は25日、北海道千歳市のザ・ノースカントリーGC(7115ヤード、パー72)で行われ、63位スタートの石川遼(16=パナソニック)が2戦ぶりに予選を突破した。ロングホールで刻んでバーディーを奪う手堅いゴルフで通算2アンダー。首位とは6打差の34位に浮上した。高橋竜彦(34=那須霞ケ城GC)と、すし石垣(34=ゴルフパートナー)が通算8アンダーで首位に並んだ。

【T・ウッズ フィギュア 第2R】

 迷いに迷って出した答えが、石川の成長の証だった。最終18番パー5のティーショットは曲げて右ラフへ。そこから刻むつもりだったが、ピンまで265ヤードの第2打地点のライを見た瞬間、石川の心は揺れた。
 「2Iで右サイドから乗せれば(ピンのある)左に流れていくかも」
 熟考に熟考を重ね、最終的には一度手にした2Iをバッグに戻し、9Iを選んでフェアウエーに刻んだ。最後は3・5メートルのバーディーパットを沈め、カットラインを2打上回って2戦ぶりの予選突破。力強いガッツポーズで自らを祝福した。
 「最後は考えて考えて9Iを持てるようになった。自分のゴルフにはないバーディーだった」
 9番パー5では同じように曲げて2オンを狙い池ポチャのボギー。同じミスを2度繰り返すわけにはいかなかった。しかもカットラインを意識せざるを得ない状況でスコアを縮めたことも意味がある。「プロゴルファーになったからには、これ(ゴルフ)でお金を稼ぐのに(予選落ちだと)大赤字。予選を通るのが仕事だと思う」と9試合中4度目の予選通過に胸をなで下ろした。
 片山晋呉の教えも生きた。初日終了後に指導されたパットに救われ後半はノーボギー。「すべてのパットで教えてもらったことを注意してやりました」と、あらためて感謝した。
 首位とは6打差。「(初優勝時に)7打差離れていても追いつけた結果が残っているからまだまだ分からない。それにはあしたが大事」。予選通過でプレッシャーからも解放された。後はバーディーラッシュで、北海道のファンを魅了するだけだ。

続きを表示

2008年7月26日のニュース