ガトリン敗訴 北京の可能性消滅…

[ 2008年6月6日 23:36 ]

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は6日、ドーピング違反による資格停止期間の短縮を求めていたアテネ五輪陸上男子100メートル金メダルのジャスティン・ガトリン(米国)の訴えを退け、当初の4年を支持した。資格停止は2010年までとなり、北京五輪出場の可能性はなくなった。

 2006年4月の競技会で筋肉増強剤が検出されたガトリンは、これが01年に続く2度目の違反で、本来ならば永久失格となるはずだった。しかし米国反ドーピング機関(USADA)への調査協力などを条件に8年の資格停止となり、さらに今年1月に4年に短縮された。ガトリンは最初の違反が「注意欠陥多動性障害」の治療薬が原因だったとして、06年の違反を1回目として扱い、今回の資格停止を2年とするよう求めていた。
 CASの裁定は、資格停止の開始を同選手が違反を認めて処分を受け入れた06年7月25日とすることも決めた。

 ▼ジャスティン・ガトリンの話 4年より早く競技に参加できる権利を勝ち取るため戦い続ける。わたしは今まで国際的なドーピングの陰謀に加担したことはない。(AP)(共同)

続きを表示

2008年6月6日のニュース