男・内村、女・上村トップ通過/五輪選考会

[ 2008年4月13日 18:54 ]

男子個人総合で首位通過した内村航平の跳馬

 体操の北京五輪代表第2次選考会最終日は13日、東京・国立代々木競技場で個人総合2回目を行い、男子は全日本学生選手権覇者の内村航平(日体大)が1回目、2回目ともトップの合計182・500点で首位通過した。

 04年アテネ五輪団体総合優勝メンバーでは、冨田洋之(セントラルスポーツ)が0・500点差で2位、鹿島丈博(セントラルスポーツ)が4位、塚原直也(朝日生命)が7位、米田功、水鳥寿思(ともに徳洲会)がそれぞれ10、11位で通過。1回目35位の中野大輔(九州共立大職)は右肩肉離れで棄権した。
 女子は上村美揮(朝日生命ク)が合計116・900点で首位。2回目トップの鶴見虹子(朝日生命ク)が2位につけた。
 男子は上位18人、女子は上位24人がNHK杯兼北京五輪代表決定競技会(5月5、6日・岡山県体育館)に進出し、第2次選考会の得点の半分を持ち点として男女6人の代表を決定する。

 ≪明暗分けた二枚看板≫昨年の世界選手権で、男子団体総合銀メダルに貢献した二枚看板が明暗を分けた。冨田は前日ミスした床運動もしっかりとこなし、安定した演技で余裕の2位通過。一方、初日4位の水鳥寿は前日痛めた左腕の影響で精彩を欠き、11位に大きく順位を落とした。
 日本のエースと呼ばれる冨田は「全体的に我慢の演技ができてよかった。NHK杯までに調子を上げていきたい」と落ち着いた様子。世界選手権でメダル4個を獲得し、五輪出場が濃厚とみられていた水鳥寿は「かなり厳しい状況。NHK杯では一つも落とせない」と沈痛な表情だった。

 ▼中野大輔の話 2週間前に右肩を肉離れして、きのうの3種目目くらいで肩が上がらなくなった。悔しいけれど、年齢的にはまだいける。東京での11年世界選手権と12年ロンドン五輪を目指したい。

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2008年4月13日のニュース