チャージ届かずも佐伯、諸見里手応え

[ 2008年1月21日 06:00 ]

佐伯(左)、諸見里(右)組の前に猿の親子が現れる

 第4回女子W杯最終日は20日、南アフリカ・サンシティ ゲーリー・プレーヤーCC(6385ヤード、パー72)で行われ、5位スタートの諸見里しのぶ(21)と佐伯三貴(23)の日本代表は、この日のベストスコアタイとなる65をマーク。3大会ぶりの優勝こそ逃したが、執念の追い上げで首位に5打差の3位へ浮上。18番パー5で佐伯がイーグルを奪うなど、今後への手応えとともに大会を終えた。

 ホールアウト直後のインタビューを終えると、諸見里は大粒の涙を流した。悔しいからではない。「ここに来て自分が成長したのが分かった」。力を出し切れず、14位に終わった前回から1年。今回も何度も心が折れそうになったが、フォアボール方式の最終日は意地の4バーディー。「緊張しても立て直すことができるようになった」。3位という結果以上に多くの財産を手にした。
 初出場の佐伯も負けていない。上位との差を詰めるためイーグルが欲しかった最終18番パー5。2オンを狙った諸見里が池ポチャした直後に、残り186ヤードからピン奥1メートルにつけるスーパーショットで2オン。記者会見では広島弁で「2打目を打つ時は手が震えとったけん」とおどけた。
 年末から合同で合宿し、正月返上で練習に励んだ。佐伯が「髪の毛からも汗が出た」と振り返るほどの追い込みは大会中も変わらなかった。「日本に戻っても自信を持ってできる」と佐伯が言えば、諸見里は「この経験を生かして(国内ツアーの)開幕から優勝を狙う」と前を向いた。気候、芝、標高。悪条件を戦い切った2人はひと回り大きくなった。

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2008年1月21日のニュース