ペイトリオッツ 総合力で勝利

[ 2008年1月21日 11:20 ]

 観客からの紙吹雪に包まれ、選手、監督が抱き合って喜んだ。レギュラーシーズンで16戦全勝を果たしたペイトリオッツが接戦を制し、スーパーボウル進出を決めた。

 この日は自慢のパス攻撃に狂いが生じた。序盤から明らかなコントロールミスがあり、3度のインターセプトを喫したQBブレイディは「思うように攻められなかったから、何でも試した。シーズン中からタフな試合を勝ち抜いてきたから、何とかなると信じていた」と厳しい戦いを振り返った。
 それでもペイトリオッツには対応できる総合力がある。本来RBのフォークをWRに配置して8度もパスを通すなど、相手の裏をかく。守備陣の奮闘もあって14―9で迎えた後半は、RBのマロニーが、簡単には倒れない粘り強いランで引っ張った。最後のシリーズでは、9分以上もの時間を使って相手に攻撃権を渡さず、リードを守り切った。
 レギュラーシーズンから全勝で頂点に立てば、1972年のドルフィンズ以来。規律を重んじ、冷徹さで知られるベリチック監督は「1人の選手の活躍だけで勝てるわけではない。全員の力が結集して勝ち、(スーパーボウルで)タイトルを取るチャンスが巡ってきた」と笑顔で話した。

 ≪故障響いたチャージャーズ≫チャージャーズはレギュラーシーズンでリーグ1位の1474ヤードを走ったRBトムリンソンが、序盤の数プレーに出場しただけだった。故障していたひざを再び痛め、試合のほとんどをサイドラインで過ごし「チームはいい攻撃をしたのに、詰め切れなかった」と悔やんだ。やはりひざを痛めていたQBリバースはフル出場。接戦に持ち込んだだけに、チャージャーズにとってはエースRBが開始早々に離脱したことが響いた。(共同)

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2008年1月21日のニュース