三洋11連勝プレーオフ一番乗り

[ 2008年1月21日 06:00 ]

ヤマハのタックルを振り切り、突進する三洋・三宅(中央)

 ラグビーのトップリーグは、首位の三洋電機が40―10でヤマハ発動機を下して開幕からの全勝を守り、4位以上が進出できるプレーオフ一番乗りを決めた。1シーズンでの11連勝は04年度に東芝府中(現東芝)がマークした10連勝を上回るリーグ新記録。サントリーは24―14でクボタに逆転勝ちして2位をキープ。九州電力は13―5でサニックスを下し、自動降格(13、14位)圏脱出へ大きく前進した。

 地元・太田での不敗神話は崩れなかった。三洋電機がトップリーグで過去4戦全敗だったヤマハ発動機から初白星。05年以降の太田での連勝記録を7に伸ばしてプレーオフに一番乗りした。宮本勝文監督は「今季のベストゲームの1つ」と顔をほころばせた。
 試合開始直後にWTB三宅が先制トライ。その後も着実に加点し、後半12分にはスクラムトライも決めた。元ニュージーランド代表SOブラウンが繰り出すパスやキックにチーム全体が呼応し、終始優勢に試合を進めた。04年の来日時には世界レベルの動きに誰も対応できなかったが、今は違う。三宅は「皆がブラウンに情報を伝えた方がプレーも良くなる。出されたサインが無理だと思ったら断れるまでになってきた」と明かす。守備でも低く激しいタックルを徹底し、相手を1トライに抑える快勝。CTB榎本主将は「自分たちは泥くさいラグビーで勝ち続けてきた」と胸を張った。
 2月17日開幕のマイクロソフトカップでは悲願の初優勝を狙うが、指揮官は「隠すようなプレーはない。とにかく1試合ずつ戦っていく」と話した。三洋電機にとってプレーオフ進出は通過点にすぎない。

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2008年1月21日のニュース