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日大アメフト部薬物事件「空白の2週間」 大学、発見後すぐに警察に相談せず 林理事長ら8日会見

[ 2023年8月5日 04:45 ]

警察による捜査が行われた日大アメフト部の寮
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 警視庁が覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで日大アメリカンフットボール部の寮を家宅捜索した事件で、大学側から警視庁へ相談したのが大麻などの発見から約2週間後だったことが4日、分かった。林真理子理事長=写真=と酒井健夫学長が8日に記者会見することが決まり、“空白の2週間”にも質問が及ぶのは必至だ。

 捜査関係者によると、覚醒剤成分を含む錠剤と乾燥大麻の所持が疑われているのは部員の男子学生(21)。大学側が7月6日ごろ、この学生の部屋にある施錠できる収納ボックスから錠剤と、透明な袋に入った植物片を発見。部屋は相部屋だった。

 だが、大学側が警視庁に相談したのは発見から約2週間後の先月19日。なぜ時間を要したのか。薬物事件を多く手掛けた元刑事や関係者への取材で、3つの可能性が浮かんだ。

 (1)独自に違法薬物の調査を試みた 「植物片と錠剤が見つかってもすぐに違法薬物かどうかは気づきにくい。そのため大学側が独自に調査した可能性が十分ある」(元警視庁刑事・吉川祐二氏)

 (2)新体制が十分に機能しなかった 「林理事長の下で体制が一新されたのは昨年7月。ここまで大きな不祥事への対応は新体制後初めて。組織の混乱で相談まで時間を要したのだろうか」(日大関係者)

 (3)隠蔽(いんぺい) 「刑事は“なぜ早く言わなかったのか”と大学に事情を聴くだろう。すぐ報告があれば、違法薬物が置かれていた状況など詳しいことが確認できたはず。覚醒剤を使用しても2週間あれば尿検査の反応が消えることも刑事の腹の中には入っている。大学側の答えが明確でない限り隠蔽疑惑は払拭できない」(吉川氏)

 理由が(1)だった場合、大学側がなぜすぐに説明できないか疑問が残る。(2)であれば林体制の不安を露呈し、(3)であれば状況が悪化することは間違いない。

 報告までに時間がかかった理由を本紙が問い合わせたところ、日大広報課は「調査中のため、8月2日に大学から発表したこと以外にお答えできる内容はございません」と回答。林理事長が会見で“空白の2週間”についてどのように答えるか注目される。

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