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出生数、初の80万人割れ 22年速報値、5・1%減 少子化10年超速いペース 死者158万人、人口減

[ 2023年3月1日 07:23 ]

 2022年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は前年比5・1%減の79万9728人で、統計開始以来、初の80万人割れとなったことが28日、厚生労働省の人口動態統計(速報値)で分かった。外国人を除いた「概数」は77万人前後になる見通し。国が17年に公表した推計は、速報値の80万人割れを33年と見込んでおり、10年超速いペースで少子化が進んでいる。

 死亡数の速報値は158万2033人(前年比12万9744人増)に上り過去最多となった。死亡数から出生数を引いた人口の自然減は78万2305人(17万2913人増)で過去最大の減少幅だった。

 岸田文雄首相は28日、出生数減は危機的な状況だとの認識を示し「少子化のトレンドを反転させるために子ども子育て政策を具体化し、政策を進めていくことが重要だ」と強調した。政府の関係府省会議が3月末をめどに具体的政策のたたき台をまとめる予定で、実効性が求められる。

 出生数減は未婚化や晩婚化のほか、新型コロナウイルス流行の長期化による生活環境の変化も影響したとみられる。厚労省担当者は「若者の経済的な不安定さや出会いの減少など、いろいろな要因が複雑に関わっている」と分析した。

 統計によると、出生数は前年から4万3169人減り、7年連続の過去最少更新。コロナ禍の中で21年に戦後最少となった婚姻件数は今回、51万9823組(5581組増)で、3年ぶりに増加。離婚件数は18万3103組(4751組減)だった。

 速報値は日本に住む外国人などを含む一方、例年6月公表の概数は日本人のみが対象。21年の出生数の概数は81万1604人だった。

 出生数は第2次ベビーブームのピークだった1973年の約209万人以降、減少傾向が続いている。

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社会の2023年3月1日のニュース