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新潟再建を託された船越新監督が就任会見「アルビレックスらしいサッカーを継続しつつ、進化できるように」

[ 2025年12月10日 05:00 ]

チーム再建へ、1メートル94の身長と同じく大きな期待が寄せられている船越新監督(中央)
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 今季は4勝12分け22敗で最下位に沈み、来季はJ2から再出発となるアルビレックス新潟は9日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでクラブOBでもある船越優蔵新監督(48)の就任会見を行った。現役時代に新潟で5シーズンプレーした新指揮官は、チームの伝統でもある“諦めない姿勢”を土台に新たなエッセンスを加え、チームを進化させていくことを誓った。

 指導者としての一歩を踏み出したクラブで、初のプロチームの指揮官に就任する。船越新監督は、ほとばしる情熱を隠すことなく再建への抱負を語った。

 「サッカー人生で大きなウエートを占めるクラブの監督で、非常に責任感が出てきている。アルビレックスらしいサッカーを継続しつつ、進化できるようにやっていきたい」

 現役時代は1メートル94の超大型FWとして活躍。来季新社長で1メートル80の野沢洋輔営業本部長、1メートル81の寺川能人強化本部長の会見に同席した2人と並んでも頭一つ抜ける。その大きな体にかかるクラブの期待も大きい。オファーした理由の一つがそのリーダーシップ。今季はチームのまとまりを欠いて低迷したこともあり、寺川本部長は「昔から対話能力が高い。何か人を引きつけるものがある男。そういうところが大きい」と説明した。

 監督就任の打診に驚いたという船越新監督は、J1最下位で降格した状況だからこそ「恩返しじゃないが、力になれる」と決断した。今季のチームには「変えてはいけないものが薄れている」と感じた。それは相手よりもユニホームが汚れ、ひた向きに戦う姿勢だ。「“絶対に諦めない姿”にサポーターはついてきてくれる。それがストロングポイントで、他のチームにはないところ」と強調する。

 その上に戦術を上乗せする。「ボール保持は一つの手段」と言い、これまでのポゼッションスタイルにこだわり過ぎず、強度を高め、選手の個性を引き出して柔軟に戦う方針。「勝つために大事にしないといけないものは持ちながら、現代サッカーに必要とされる部分は落とし込んでいきたい」と“船越アルビ”の方向性を示した。

 「街とサポーターと一緒に成長してきたクラブ。ロジックの面と情熱的な面が重なって進化していく」と船越監督。群雄割拠のJ2で勝利を重ね、早期のJ1復帰を目指す。(西巻 賢介)

 ◇船越 優蔵(ふなこし・ゆうぞう)1977年(昭52)6月12日生まれ、兵庫県出身の48歳。現役時代はFW。新潟では02~06年にプレー。野沢洋輔新社長、寺川能人強化本部長とは元チームメート。11年に新潟ジュニアユース(現U―15)のコーチとして指導者デビュー。今年はU―20日本代表を率い、U―20W杯チリ大会で16強に進出した。

 ○…来季社長に就任する野沢洋輔営業本部長は、新潟の歴史を知る船越新監督について「20年前に一緒にプレーをして、厳しい時代を乗り越えてきたという心のつながりがあったからこそ、また集まったと思う」と感慨を込める。監督としての手腕はもちろん、歴史や地域への理解の深さも強みとして「チームの持つ可能性を最大限に引き出し、アルビらしさを再構築してもらうことに期待している」と話した。

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