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J2札幌・深井一希 今季限りで引退 両膝限界も「J1昇格のために頑張りたい」そして…指導者の道目指す

[ 2025年9月26日 15:05 ]

練習でボールを捌く深井
Photo By スポニチ

 J2コンサドーレ札幌は26日、MF深井一希(30)の今季限りでの現役引退を発表した。深井はこの日、大和ハウスプレミストドームで行われた非公開練習後に取材対応。「膝の痛みに耐え切るのがもう厳しくなったのと、精神的にも疲れてしまった。あと2カ月戦えば膝の痛みとの戦いが終わる。そこまではプロとして責任をもってチームのJ1昇格という目標のために頑張りたい」と話した。

 両膝が限界だった。左右合わせて4度の前十字じん帯を断裂。今季も「痛すぎて、朝起きて這いつくばるような状態から1日が始まる」というほどの激痛と戦いながら2試合に途中出場したが、4月25日の大宮戦を最後に出場がなかった。大ケガの度に苦しいリハビリを乗り越えピッチに舞い戻る姿に「不屈の男」と称された背番号8。ボロボロになりながらも「期待してくれる人への責任や感謝の気持ち」で続けてきたキャリアに、終止符を打つ決断を下した。

 若い頃から才能はズバ抜けていた。11年「FIFA U―17W杯」で主力のボランチとしてベスト8入りに貢献。13年に札幌U―18からトップ昇格すると、両膝の怪我で常に100%の状態ではなくとも、歴代の監督誰もに「能力ではNo.1」と言わしめた。ここまでJリーグ通算205試合(J1で143、J2で62)に出場。19年の川崎Fとの伝説のルヴァン杯決勝戦は魂のヘディングシュートで延長戦に持ち込んだ。

 来年からは下部組織の指導者として第2のキャリアをスタートするかもしれない。引退を決めた大きな理由はケガの他に「指導者として早く成長し上を目指したいから」と説明した。そして「アカデミーを立て直したい気持ちはある。将来トップチームの監督ができたとしたらタイトルを狙いたい」と展望も口にした。

 不屈の男だからこそ言える言葉がある。「こんなに大ケガを経験できる選手はいない。たくさんの人に支えられて今があるのでこのキャリアに満足というか、悔しい思いもたくさんしたけど最高のサッカー人生だった」。残り約2カ月。J1昇格を目指すチームの一員として最後の力を振り絞る。(青木 一平)

 ◇深井 一希(ふかい・かずき)95年(平7)3月11日 札幌市生まれの30歳。札幌U―12、15、18を経て13年にトップ昇格を果たした。18年のクラブJ1最高順位(4位)、クラブ最高成績の19年ルヴァン杯準優勝に貢献。4度の前十字じん帯断裂を経験しながらJ通算205試合8得点を記録した。世代別日本代表では「2011 FIFA U―17W杯」で8強入りを果たした。右利き。1メートル80、80キロ。MF。

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