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中村俊輔氏が今注目するレフティーは? 緻密な戦術が世界的にも流行 レフティーの希少価値はアップ

[ 2025年7月29日 05:00 ]

日本代表でも左利きを生かしてプレーした中村俊輔氏
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【月刊中村俊輔7月号】 マラドーナ、メッシ、サラー、ヤマル――。サッカー界にはどの時代にも左利きの名手が君臨してきた。横浜FCの中村俊輔コーチ(47)も黄金の左足で多くのファンを魅了した一人。今も全体の約10%ともされる左利きのメリットとは?俊輔氏が今、注目するレフティーは? (取材・構成 垣内 一之)

 「昔は左利きの選手はテクニック系が多いとか言われていたけど、(役割が)細分化されている現代サッカーでは、(その存在が)より重要視されているように思う。価値は上がっているんじゃないかな」

 今も全体の約10%と少ない割合だが、サッカーの歴史をひもとくと、確かに左利きの名手は多い。俊輔氏によると戦術が洗練された今はさらにその希少性が増しているようだ。

 「5レーンに代表されるように、今は(ピッチを)もっと細かく区切ってサッカーする時代になった。そうなると、ビルドアップの時は“絶対に左利きの選手がいた方いい”という監督がいるし、戦術がある」

 5レーンとはその名の通り、ピッチを縦に5分割し、レーンごとに各選手がポジションを取るというもの。ポイントはトライアングルをつくることで、そのために前後の味方が同じレーンに立ってはいけないなどの約束事がある。こういった戦術の中で重宝されているのが、右サイドに配置される左利きのサイドアタッカーだ。

 「セリエAもその傾向が強くてびっくりしたけど、速くてカットイン系が多い。(中に)カットインしてシュートも打てるし、クロスも上げられるし、ワンツーもできる。自分を追い越した選手を使えば、数的優位もできる。左利きが右サイドにいると攻撃の幅が広がって、ゴールシーンが生まれるようなアングルになる」

 実は俊輔氏もセルティックで同じような役割を担っていた。

 「(トップ下でプレーした時も)右サイドに流れることが多かった。セルティックではまさにそうだったし、右サイドに配置されて、そこからサイドチェンジしたり、中に入ってスルーパスを出したり、そういうプレーが多かったと思うよ」

 緻密な戦術では左利きが重宝されるのは何も攻撃陣だけではない。

 「攻撃陣で左利きは基本、真ん中より右にいることが多い。逆に後ろになればなるほど、サイドバックやセンターバックは左に配置される。パリSGがまさにそうだよね」

 では、注目のレフティーは誰か。

 「チェルシーのパーマー。トップ下や右シャドーのポジションが多いけど、右に流れる傾向が強い。あとはバルセロナのヤマル。右サイドに張る典型的なアタッカー。あとはBミュンヘンのオリセもいい。彼も基本的に真ん中より右にいることが多いよね」

 新シーズンも左利きの活躍に期待だ。 

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