なでしこ劇的逆転勝利で2位浮上!決勝T進出の行方は…勝ち点はく奪カナダが開幕2連勝し突破に望みつなぐ

パリ五輪第3日　サッカー女子   日本2―1ブラジル （ 2024年7月28日    フランス競技場 ）

＜パリ五輪サッカー女子　ブラジル・日本＞劇的な逆転勝利を飾り、喜び合う日本代表イレブン（ロイター）

　パリ五輪サッカー女子は28日、1次リーグ第2戦6試合が行われ、C組の世界ランク7位・日本「なでしこジャパン」が同9位ブラジルから後半アディッショナルタイムでの2得点により2―1と劇的な逆転勝ち。勝ち点3を獲得し、同組2位に浮上。一方、同組の同1位スペインは同36位ナイジェリアに1―0と勝利を飾り、決勝トーナメント進出を“一番乗り”で決めた。

　C組は日本が劇的な逆転勝利を飾り、勝ち点3でブラジルと並び得点差の影響により2位浮上。今大会は各組3位の上位2チームも決勝トーナメントに進めるため、31日のナイジェリア戦引き分け以上ならA組3位より勝ち点を上回れるため突破が決まることになった。

　B組は米国がドイツとの強豪対決を4―1で制し、開幕2連勝でスペインに続き決勝トーナメント進出決定。オーストラリアはザンビアとの激しい打ち合いを6―5で制して今大会初勝利。勝ち点3で2位ドイツと並ぶも得失点差の影響により同組3位。31日の最終戦は米国との対戦を控える。

　A組では開催国フランスがカナダに1―2と逆転負け。勝ち点3から伸ばせず同組2位に転落。ドローンを飛ばして対戦相手の練習を偵察していたとして、国際サッカー連盟（FIFA）から勝ち点6をはく奪されたカナダは開幕2連勝。勝ち点を0に戻し、決勝トーナメント進出の可能性を残したままコロンビアとの最終節に臨むことになった。そして、初戦黒星発進だったコロンビアはニュージーランドに2―0と勝利。勝ち点3でフランスと並び得失点差の影響により同組首位に浮上。第2戦を終え、勝ち点があるのはコロンビアとフランスのみという“異常事態”が発生し、同組は大混戦に。

　これらの結果、第2戦を終え決勝トーナメント進出を決めたのはスペインと米国のみ。1次リーグ敗退が決まった国はなく、残る10カ国全て決勝トーナメント進出の可能性を残し31日の最終節を迎える。1次リーグ突破には最低でも勝ち点3が必要で、勝ち点4以上なら他組の結果に関係なく決勝トーナメントに進めることになった。