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【引退会見内容】長谷部「いつかその瞬間が来るに違いないと…」「まだ思い出に浸りたくない」

[ 2024年4月17日 21:33 ]

引退を発表した長谷部誠
Photo By スポニチ

 サッカーの元日本代表主将でドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠(40)は17日、記者会見を開いて今季限りでの現役引退を表明した。

 以下は長谷部の会見内容。

 皆さん、本日は来てくれてありがとうございます。

 私は今季終了後に現役を引退します。なぜ今日これを発表したかというと、ここ最近何度かそのことについて尋ねられたので、今ここで皆さんに伝えたかったんです。

 でも今はまだ全てが終わったわけではありません。今日は皆さんにこれをお伝えして、チームと私は残り1カ月、ブンデスリーガの終盤戦に集中したいと思います。僕たちは6位をなんとしてでも確保したいですし、来シーズンに国際試合(欧州カップ戦)を戦うアイントラハトをソファーの上で見たり、あるいは素晴らしいファンと共に旅をしてスタンドで観戦できれば、とてもうれしいです。なので、ブンデスリーガの終盤戦に全集中して大きな目標を達成したいです。

 家族などと相談して今が良い時期と総合的に判断しました。娘にはまだ言っていません。学校で話してバラしてほしくなかったからです。(手を繋いで)娘と息子とピッチに入りたい。

 今年あまり出場していないのも(引退決断の)原因です。出場していないと体に負担が大きいです。

 私は長年、いつかその瞬間が来るに違いないと感じていました。もう5、6年もそんな状態が続いています。今がそれをやめるべき適切な時期だと思います。

 今はまだ思い出に浸りたくありません。シーズンが終わったら自分のキャリアについて話せます。私はまだ一つの大きな目標を達成したいと思っています。それは、最後のホームゲームの後にヨーロッパリーグの出場権を獲得し、ファンと一緒に祝うことです。

 まだ長くドイツに残ることを想像できます。休暇や親に会うために日本に帰国したり、ドイツでコーチライセンスの取得をしたいです。

 私の決断には2つの理由があります。(身体的に)回復にはもっと時間が必要です。(精神的に)私は40歳で、次のステップへの準備ができています。私は今でもサッカーをとても楽しんでいますが、子供たちと一緒に楽しむこともできます。

 チャーリー・ケーベルとも話して、レジェンド・チームに誘われました。日本ユニセフとも話さなければいけません、ユニセフ親善大使を続けてアフリカや東南アジアなどに行って、子供達を助けたいです。

 アイントラハトを際立たせる最も重要なことは、何が起こっても、サポーターが常にそこにいてくれるということです!そして来シーズンから私もその一人になります。

  ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東から02年に浦和に加入。08年以降はドイツに主戦場を移し、08~09年にウォルフスブルクの初優勝に貢献。ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。06年にデビューした日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。主将として81試合出場は歴代最多。W杯は10年、14年、18年と3度出場。1メートル80、72キロ。利き足は右。妻はモデルの佐藤ありさ。

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