WEリーグの新潟・田中　元日本代表FWの父・達也氏との車中の会話が「ひそかに好きな時間」

リーグ戦初ゴールを狙う田中
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　WEリーグの新潟はあす18日、アウェーでちふれ埼玉と対戦する。3試合連続出場中の高卒ルーキーFW田中聖愛（18）は、残り7試合でWEリーグ初ゴールを決めようと奮闘中だ。

　前節の大宮戦では後半28分から出場も、シュート0に終わりチームの勝利に貢献できなかった。「ゴールに向かうプレーは意識しているしイメージは良かったけど、タイミングが合わなかった」と反省しきり。試合後に動画で自身の動きを確認し「もっと早くシュートを打っても良かったのかも」と試行錯誤を続けている。

　3月に新潟中央高を卒業し「一日中、サッカーに関することをやっている」。大学進学はせず練習後の空いた時間は体の動かし方を研究するために解剖学の本を読んだり、「体が硬いので」とストレッチを入念に行うなど充実の日々を過ごしている。

　まだ自動車免許を取得していないため、男子のコーチでもある父・達也氏が運転する車に乗って練習場に来ている。練習は午前9時からだが、父の出勤が早いため「いつも朝7時前には聖籠にいる」と苦笑い。それでも「自分の中ではひそかに好きな時間。家では忙しくて話せなくても車の中ではサッカーの話もできるし、いろいろアドバイスもしてもらえる」と父との会話の時間を楽しみにしている。

　もうすぐ自動車免許を取得できるという。「自分で運転することになると、さみしくなる」。普通は父の存在がうっとうしくなる年ごろだが、田中家ではそんな心配はなさそうだ。