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C大阪が4年ぶり首位浮上 DF登里享平は初の古巣戦を飾る

[ 2024年4月13日 20:09 ]

明治安田J1リーグ第8節   C大阪1―0川崎F ( 2024年4月13日    ヨドコウ桜スタジアム )

<C大阪・川崎>前半、古巣対決で家長(左)と競り合う登里(撮影・長嶋 久樹)
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 満開の桜と歩調を合わせるかのように、桜の戦士たちが躍動した。C大阪は川崎Fを下して2連勝。FWレオ・セアラが0―0の後半25分、3戦連発となるヘディングを叩き込み、これが決勝点。2試合連続のクリーンシートで、開幕からのクラブ無敗記録は8に伸び、とうとう2020年7月8日の清水戦(ヤンマー)以来、4年ぶりの首位に浮上した。

 15年間在籍した川崎Fを離れ、今季C大阪に完全移籍で加入したDF登里享平にとっては初の古巣戦。「(川崎F時代からの)知っている人、ファンの人がいて、感慨深かった」と特別な思いを抱いてスタジアムに入った。川崎Fのサポーターはブーイングをすることなく拍手で迎え、C大阪の登里グッズを掲げる人すらいた。それでも、試合になれば川崎Fは倒すべき相手。「セレッソのサポーターが自分の応援歌を歌ってくれたとき、しっかりと腹をくくって挑むことができましたし、本当に心強かった」と切り替えて戦った。

 左サイドバックとして、この日も5試合連続のフル出場。“偽サイドバック”として時にはボランチに入る現在のC大阪の戦い方は、登里のパフォーマンスがあればこそだ。得点に直結するプレーはこの日はなかったが、安定したビルドアップと守備で勝利に貢献。「フロンターレでやってきたことが生きていることが、つながっている部分。今までの自分が、正しい道を歩めていたというのは、すごく認識している」と、感謝の気持ちを忘れることはない。

 川崎Fで4度のリーグ優勝に貢献。首位に立つことよりも、首位であり続けることの難しさは、誰よりもわかっている。「まだ8節ですけど、勝ち続ける成功体験というのを、自信、確信に変えていくことが全てだと思います。相手もたぶん、そういう空気感を感じると思う」と“極意”を明かした。クラブ創設30周年のメモリアルイヤーに、C大阪を悲願に導くため迎え入れられた“優勝請負人”が先頭に立ってチームを引っ張り続ける。

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2024年4月13日のニュース