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【ACL】横浜・宮市「アジア1位になれるチャンスがあるので、これは獲りにいかないと」途中出場で躍動

[ 2024年3月13日 21:27 ]

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)   横浜1―0(2戦合計3―1)山東 ( 2024年3月13日    神奈川・日産スタジアム )

<ACL 横浜・山東>ポーズを決める横浜・ポープ・ウィリアム(右)と宮市(撮影・西海健太郎)
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 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で制し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半にFWヤン・マテウス(25)が負傷交代し、後半にはDF永戸勝也(29)がイエローカードの累積で退場。ピンチに見舞われながらも、後半にFWアンデルソン・ロペス(30)が先制点を奪い、勝利をもぎ取った。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準決勝は蔚山(韓国)と戦う。

 試合後、前半43分に負傷のマテウスに代わって急きょピッチに入った宮市亮(31)は「非常にタフな戦いでした。チームみんなで勝ち取った勝利だと思います」と笑顔で試合を振り返った。「内容もそうですけど、気持ちで」。その言葉通り、最後まで走り続けゴールに迫った31歳は、目を輝かせながら「(初の4強という結果は)クラブにとっては大きな意味がある。しかし、アジア1位になれるチャンスがあるので、これは獲りにいかないと。この(4強進出の)切符をかみしめて、次に向かいたい」と力強く語った。

 横浜は2―1で勝利した6日の第1戦から先発2人を変更して臨んだ。キューウェル監督は「自分たちのサッカーを表現する。いいスタートを切りたい」と試合の入りを重要視。その言葉の通り、2戦連続先発のFW植中、1次リーグから山東戦計2得点のFWロペスらがゴールを狙った。前半終了間際にFWヤンマテウスが負傷交代。宮市が急きょ途中出場し、なんとか0―0で試合を折り返した。

 後半早々に永戸が退場と数的不利の中、0―0で耐えてきた横浜イレブン。後半30分、ついに均衡を破った。松原が自陣から右サイドの相手陣深くのスペースへロングボールを供給。宮市が収めて味方へつなぐと、山根がペナルティーエリア右からゴール前にクロス。待ち構えていたアンデルソン・ロペスが左足でダイレクトボレー。ゴール右隅に叩き込み待望の先制点を挙げた。

 この時点で2戦合計3―1とした横浜。試合が一気に動き出す。後半38分には相手DFガオ・ジュンイーがレッドカードで退場。10人対10人となった激闘は、最後まで闘志あふれるプレーを見せ続けた横浜が1点のリードを守り抜き、クラブ史上初のベスト4進出を決めた。

 ▼ロペス とてもうれしいです。このユニホームで歴史をつくれているのはとても幸せなことです。でも、ここで立ち止まるのではなく、まだあと2試合あります。全員で戦っていきたい。

 ▼ポープ・ウィリアム (無失点の結果に)チームみんなが戦ってくれてゼロで終えられたのは良かった。(数的不利の中)押し込まれるのは予想できていて、準備のところを凄く心掛けていた。ACLもJリーグも一戦一戦戦っていくという気持ちでやっている。チームの力になれて良かった。
 

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