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【ACL】横浜がロペス弾でクラブ初の4強!ヤンマテウス負傷、永戸退場も10人で耐えた 日本勢残った

[ 2024年3月13日 20:54 ]

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)   横浜1―0(2戦合計3―1)山東 ( 2024年3月13日    神奈川・日産スタジアム )

<ACL 横浜・山東>勝利を喜ぶ横浜イレブン(撮影・西海健太郎)
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 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で制し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半にFWヤン・マテウス(25)が負傷交代し、後半にはDF永戸勝也(29)がイエローカードの累積で退場。ピンチに見舞われながらも、後半にFWアンデルソン・ロペス(30)が先制点を奪い、勝利をもぎ取った。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準決勝は蔚山(韓国)と戦う。

 数的不利の中、0―0で耐えてきた横浜イレブン。後半30分、ついに均衡を破った。松原が自陣から右サイドの相手陣深くのスペースへロングボールを供給。宮市が収めて味方へつなぐと、山根がペナルティーエリア右からゴール前にクロス。待ち構えていたアンデルソン・ロペスが左足でダイレクトボレー。ゴール右隅に叩き込み待望の先制点を挙げた。

 この時点で2戦合計3―1とした横浜。試合が一気に動き出す。後半38分には相手DFガオ・ジュンイーがレッドカードで退場。10人対10人となった激闘は、最後まで闘志あふれるプレーを見せ続けた横浜が1点のリードを守り抜き、クラブ史上初のベスト4進出を決めた。

 試合後、クラブの歴史に新たな一ページを刻む決勝ゴールを決めたロペスは「ありがとうございます。とてもうれしいです。このユニホームで歴史をつくれているのはとても幸せなことです。でも、ここで立ち止まるのではなく、まだあと2試合あります。全員で戦っていきたい」と頂点を見据えた。

 横浜は2―1で勝利した6日の第1戦から先発2人を変更して臨んだ。キューウェル監督は「自分たちのサッカーを表現する。いいスタートを切りたい」と試合の入りを重要視。その言葉の通り、2戦連続先発のFW植中、1次リーグから山東戦計2得点のFWロペスらがゴールを狙った。だが、なかなかネットを揺らすことができず、前半24分には今季初先発で起用されたDF永戸がFKを蹴るも相手GKの正面。中盤は自陣で我慢の展開が続いたが、GKポープの好セーブ連発でしのいだ。同42分にはマテウスが右脚を抑えながらピッチに倒れ込み、負傷交代するアクシデント。FW宮市が急きょ途中出場し、なんとか0―0で試合を折り返した。

 さらにピンチは続く。後半2分、永戸がこの日2枚目となるイエローカードの判定を受けて退場。数的不利な状況で残り時間を戦う厳しい状況を強いられた。昨季までチームを率いたケビン・マスカット前監督(現上海海港監督)が残した決勝トーナメントの舞台。アタッキングフットボールの思いを受け継ぐキューウェル監督は「過去に素晴らしい監督がベースをつくった上でここに来た」と逆境続きの展開でも戦い抜いた。

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