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J1初勝利の町田・黒田監督が選手を称賛「積み上げたことを実践してくれた」新旧戦力の融合に手応え

[ 2024年3月2日 22:41 ]

明治安田J1リーグ第2節   町田1―0名古屋 ( 2024年3月2日    豊田スタジアム )

<名古屋・町田>J1初勝利でハイタッチする黒田監督
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 J1初昇格の町田が「オリジナル10」名古屋を1―0で破り、昇格2戦目にしてクラブJ1初勝利を挙げた。青森山田高の指導者から転身し、就任2年目の黒田剛監督は「選手がトレーニングで積み上げてきたものを実践してくれたことが勝利につながった」と、90分間走り抜いたイレブンに賛辞を惜しまなかった。

 前半21分に右からのロングスローを起点に、DF鈴木準弥のクロスに合わせたFW藤尾翔太が頭で合わせて決勝ゴール。長身で手足の長い名古屋GKランゲラックの「両脇の低い位置を狙う」と練習から意識を共有し、その言葉通りにたたきつけた。GKからビルドアップを狙う名古屋に対し、藤尾らが前線から二度追い、三度追いでプレスを徹底した。終盤の後半42分には藤尾がGKからパスを受けたMF米本拓司のトラップミスを見逃さずボールを奪い、慌てた米本が得点機会阻止のよる一発レッド。このプレーが勝利を決定づけた。

 オフに日本代表経験のあるDF昌子源やGK谷晃生ら新戦力17人を補強し、開幕時点の登録選手39人はJ1最多を数える。新加入選手7人が先発したG大阪との開幕戦は1―1で引き分けた中で、ともに新戦力のMF仙頭啓矢が警告2度の退場で次節出場停止、韓国代表FWナ・サンホは前半に負傷交代した。黒田監督は就任1年目の昨季、同じく開幕戦ドローで迎えた第2節で先発全11人を変えずに臨み、J2初勝利。J1の今季は一転、開幕時にベストと判断した先発布陣の変更を余儀なくされた。

 名古屋戦でその2人に代わり先発したのは、昨季J2優勝を知るメンバ―。藤尾が攻守に輝き、副将のMF下田北斗はキャプテンマークを巻いて中盤を引き締めた。看板となりつつあるロングスローも右は加入2年目の鈴木、左は新加入のMF林幸多郎がこなすなど、新旧戦力がガッチリかみ合っての大きな初勝利。黒田監督は「誰が出ても町田のコンセプトやベースをたたき込まれたメンバーで、そこが穴になることがない。不安のあった選手層の部分で収穫もあった」と強調した。

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