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新潟・千葉 進化する38歳 “てっぺん”へ「悔いの残らないように」 広島時代3度V経験

[ 2024年2月7日 05:00 ]

日々進化を求め練習に励む千葉(アルビレックス新潟提供)
Photo By 提供写真

 高知で2次キャンプ中のJ1新潟は7日、J3富山と練習試合を行う。6日は高知市の春野総合運動公園陸上競技場で練習を行った。J1で3度の優勝経験を持つチーム最年長のDF千葉和彦(38)は、チームがタイトルを獲るために自身の経験を生かしながらチーム、個人をさらに進化させようと意気込んでいる。

 充実したキャンプを送っている千葉の表情に疲労感はない。5日の練習から1部練習のみになったが「内容は濃く、強度も上がっている。充実している」と手応えを感じ取っている。

 だが現状には満足はしていない。「まだまだ天井は高く、これで満足していたらダメ。もっと突き詰めていかないと」とさらなる進化を求めている。守備ではハイプレスの強化に取り組んでいるが「行くタイミングをチームとしてもっと合わせていかないとだし、練習ではできていても試合でうまくできるようにならないと」とより精度を高めている。

 ボールを保持して後方から攻撃を組み立てる新潟の攻撃スタイルも、J1で2季目となり他チームからも対策されるようになった。「どのタイミングで背後を取るか、どう突いていくのか、相手も研究してくるから対策の対策を臨機応変にやっていきたい」と相手の対策の上を行き、攻撃の起点となる構えだ。

 松橋監督が今季「てっぺんを目指す」とJリーグの頂点を目標に掲げた。広島時代の12、13、15年に3度J1優勝経験がある千葉は「タイトルという目標から逆算して、自分たちが何をしないといけないのかを考えないと。意識や志を高く持って、おのおのが競争していかないと成長はできない。“オレが一番チームに貢献したい”と思ってやらないと」と心得を話した。そして「いいときもあれば調子の悪いときもある。気持ちをぶらさないで、常に安定したパフォーマンスが出せるようにしたい」とベテランならではの戦いを口にした。

 Jリーグでプレーして20年目になる。「毎日、どのくらいのパフォーマンスを出せるのか、突き詰めていきたい。残りの現役生活を考えると1日の重みがこれまでとは違うので、悔いの残らないようにしたい」。新潟のサポーターとタイトルを獲って喜び合うためにも、38歳はまだまだ進化していく。

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