京都　J3福島GKファンティーニ燦を獲得へ　跳躍力が武器の守護神

　京都がJ3福島を昨季限りで退団したGKファンティーニ燦（25）を獲得することが11日、分かった。近日中に正式発表される見込みという。

　イタリア人の父と日本人の母を持つ1メートル80の守護神で、チェゼーナ（イタリア）のアカデミー育ち。16―17年シーズンはトップチーム登録され、イタリア杯でベンチ入りを果たした。身長を補うだけの跳躍力が武器。中国語も含めて4カ国語をマスターしているなど、コミュニケーション能力も高い。

　17年4月の帰国後は鳥栖やJ3福島、J2山口でプレー。これまでJ3通算21試合と出場機会にはなかなか恵まれないシーズンが続くが、京都は伸びシロに期待しているという。

　なお昨季J2甲府へ期限付き移籍したニュージーランド代表GKマイケル・ウッド（24）は、去就が流動的となっている模様だ。

　チームは13日から始動。完全移籍加入が決定した具聖潤、太田岳志、ヴァルネル・ハーンとともに切磋琢磨し、勝利に貢献する。

　◇ファンティーニ燦（ファンティーニ・あきら）　1998年（平10）5月24日生まれ、千葉県市川市出身の25歳。幼稚園から小学校まで中国で過ごし、中学に上がるタイミングでイタリアへ。チェゼーナの入団テストに合格し、アカデミーに入団。17年に鳥栖へ移籍。20年にJ3福島に移籍し、22年にはJ2山口に期限付き移籍。23年に福島に復帰した。1メートル80、83キロ。右利き。