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久保、待望の全体練習合流! 1・14アジア杯初戦・ベトナム戦間に合った 左太ももの状態「問題ない」

[ 2024年1月12日 04:30 ]

アジア杯1次リーグD組   日本-ベトナム ( 2024年1月14日    アルトゥマーマ )

ベトナム戦に向け、調整する久保(中央)ら=ドーハ(共同)
Photo By 共同

 アジア杯で3大会ぶり5度目の優勝を目指す1次リーグD組の日本は、14日の初戦でベトナムと激突する。11日はドーハ市内で調整。左太腿負傷のため現地合宿初日から別メニュー調整していたMF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が全体練習に合流。キャリア初となるタイトル獲得へチームをけん引する覚悟を示した。大会は12日(日本時間13日)にドーハ近郊のルサイルで開幕し、1次リーグA組で開催国カタールがレバノンと対戦する。

 元気な久保が森保ジャパンに戻ってきた。5日のドーハ入り後、初めて全体練習に合流。ボール回しではリラックスした表情で積極的に声を出し、チームに活気を与えた。2日のアラベス戦で負傷した左太腿の影響を、ピッチでは全く感じさせなかった。

 「順調に仕上がっていると思う。(痛みは)問題ない」と宣言。初戦ベトナム戦に向けては「それは分からない。無理するところなのかなという感じ。メディカルやコーチと見極めたい」と語った。

 カタールの地でプレーするのは、不完全燃焼に終わった22年W杯以来。4試合中、出場は2試合で無得点に終わり、クロアチアとの決勝トーナメント1回戦は体調不良のため宿舎のテレビで敗退を見届けた。苦い思い出を払拭するのは、今しかない。クラブで昨季リーグ35試合9得点、今季も18試合6得点と躍動。第2次森保政権でも7試合2得点、チーム最多タイの6アシストと結果を残してきただけに「今の自分が置かれている立場は前回カタールに来た時と違う。ここでまた注目度を上げてクラブに戻りたい」。目指すは優勝、そして“久保のための大会”にすること。22歳の眼光は鋭い。

 「世界に注目される選手になりたいと思ってサッカーをやっているので、今の状況はウエルカム。むしろ自分の未来予想図からしたら、やっとスタートラインくらいだと思う。僕はプロになってからタイトルがないのは事実ですし、世界レベル、大陸レベルの優勝を一つ経験するのが今後の自分のキャリアに大事なことだと思う」

 リーグ6位につけるRソシエダードの同僚からは「なんで抜けるんだ」という反応もあったという。自身も後ろ髪を引かれる思いはあった。しかし、日の丸を背負っての戦いに心は燃えている。「優勝してこいと言ってくれるチームメートもいた。言葉をありがたく受け取って、しっかり優勝したい」。カタールの借りはカタールで返す。ひと回りもふた回りも大きくなった久保が、チームを頂点に導く。

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