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なでしこ パリ五輪へインドに7発大勝発進 中嶋2ゴール2アシスト大暴れ

[ 2023年10月27日 04:55 ]

女子サッカー・パリ五輪アジア2次予選C組   日本7―0インド ( 2023年10月26日    ウズベキスタン・タシケント )

<日本・インド>前半、先制ゴールを決め祝福されるなでしこジャパン・中嶋(中央・15番)
Photo By 共同

 パリ五輪アジア2次予選が26日に開幕。ウズベキスタンで集中開催のC組で、FIFAランク8位の女子日本代表「なでしこジャパン」は61位のインドに7―0で大勝し、白星スタートを飾った。FW中嶋淑乃(24=広島)が代表初ゴールを含む2得点2アシスト。DF守屋都弥(みやび、27=INAC神戸)にも代表初得点が生まれるなど、後半に大量6得点を奪った。29日に50位のウズベキスタン、11月1日に34位のベトナムと対戦する。

 なでしこジャパンがパリ五輪への第一歩を力強く踏み出した。大勝を呼び込んだのが、MF藤野の負傷で追加招集された中嶋だ。「得点でチームに貢献したいと思っていた。凄くうれしい」。4―3―3の左ウイングで得意のドリブルでも魅せ、2得点2アシストを含む5点に絡んだ。

 前半17分、国際Aマッチ2試合目のうれしい代表初ゴールは大事な先制点だった。MF長谷川からのパスを左サイドで呼び込み、左足でシュート。右隅に決めて笑顔の花を咲かせた。1―0で折り返した後半の開始1分には右クロスに最も遠い位置で合わせて2点目。さらにDF守屋のチーム5点目の起点となると、MF清家の6点目、FW猶本の7点目もお膳立てした。

 今大会に向けた千葉市内の合宿に参加したのは、国内組12人と米国でプレーするMF杉田のみ。主力の海外組は現地合流で、全体練習はわずか2日だけだった。それでも池田監督は「さまざまな選手が点を取り、いろいろな選手の組み合わせを試せた」と手応えを強調。MF林、FW田中美もゴールを決めて順当に快勝発進した。

 ≪守屋アピール弾≫清水から右サイドバックの先発奪取を狙う守屋が、代表初ゴールでアピールした。後半1分に積極果敢に駆け上がり、遠いサイドへのクロスで中嶋の2点目をアシスト。4―0で迎えた同11分、ペナルティーエリア内の深くからの田中美のパスに反応。「あそこが空いていると思った」と左足を振り切った。国内組の意地を見せた27歳は「次も難しい試合になる。みんなで改善し、準備したい」と強調した。

 ≪熊谷アンカーでリズムつくった≫主将のDF熊谷が今夏のW杯後に取り組んできた4―3―3でアンカーに入り、後半7分までのプレーでチームに安定感をもたらした。ボールを持つ時間が長い中、パスを左右に散らして攻撃にリズムを生んだ。先発11人中8人が国内組。米国でプレーする杉田を除いた海外組は現地合流で、2日間という短い準備期間で初戦を迎えており、「早くスタジアムのピッチに慣れ、とにかく早く試合に順応すること」とポイントを挙げていた。

 ▽サッカー女子パリ五輪への道 アジアの出場枠は2。日本などFIFAランク上位5チームは1次リーグ免除。2次予選は12チームが4チームずつ3組に分かれて1回戦総当たりで対戦。各組1位と2位のうち最上位の計4チームが最終予選に進む。来年2月に行われる最終予選は2組に分かれてホーム&アウェーで戦い、勝者が出場権を得る。

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