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ブライトン三笘、5人置き去り弾!高まる評価、移籍金185億円の可能性も クラブと契約延長合意寸前

[ 2023年8月21日 04:00 ]

プレミアリーグ   ブライトン4-1ウルバーハンプトン ( 2023年8月19日    モリニュー・スタジアム )

<ブライトン・ウルバーハンプトン>前半、今季初ゴールとなる先制点を決め、サポーターにアピールする三笘(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(26)が世界を驚かせるスーパーゴールを決めた。19日、敵地のウルバーハンプトン戦で後半36分までプレーし、前半に相手選手5人を置き去りにする超絶の今季初得点をマーク。1得点1アシストの活躍でマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。地元メディアでは市場価値を表す移籍金が1億ポンド(約185億円)まで跳ね上がる可能性が指摘されるほどで、参戦2年目の世界最高峰リーグで快足アタッカーが自ら価値を一気に高めた。

 伝説に残るであろう一撃で、三笘が今季初めてゴールをこじ開けた。前半15分、敵陣左サイドのタッチライン際でパスを受けると、対面の相手を振り切って一気に加速。ゴール前まで進入してGKの右を抜く先制点を右隅に決めた。

 「最初の相手を抜いたあとに空いているところが見えた。スピードに乗り切れればいけるかな、と。クオリティーのいいゴール。ドリブルの距離でも目立ちやすいので、そういう面ではよかった」

 40メートル近くを走って3人をかわし、エリア内に置き去りにしたフィールドプレーヤーは実に5人。そのうち2人に左肩やシャツをつかまれたが「体づくりはしている。あそこで負けないようにしないといけないと感じていた。昨季以上の出力やトップスピードを求めている」。公式戦10得点7アシストの昨季から“進化”した姿を見せつけた。

 速さや強さ、巧みなステップにボディーコントロールも備えた超絶ゴールは世界で絶賛された。英メディアのトークスポーツは「全盛期のメッシ」と称え、米スポーツ専門局ESPNは86年W杯での“5人抜き”で知られるマラドーナになぞらえ「ディエゴ・アルマンド・ミトマ」と紹介した。

 移籍市場での評価も高騰した。英サン紙はマンチェスターCやアーセナルが関心を寄せる三笘の移籍金に関し「試合前は5000万ポンド(約93億円)だったが、魔法で値段は跳ね上がった」と指摘。トークスポーツは移籍金1億1500万ポンド(約213億円)でブライトンからチェルシーに加入したエクアドル代表MFカイセドに続き「三笘が1億ポンドの値札が付く次のスターになっても不思議はない」と伝えた。

 三笘の契約は25年6月までだが、クラブと契約延長交渉が合意寸前と報じられている。残り2年から長期契約に更新すれば移籍金は跳ね上がる。三笘が好調を維持すれば市場価値がさらに高まっていくことは間違いない。

 後半1分にはアシストも記録し、開幕2戦で1得点2アシスト。「これを何試合できるか。1回だけだと忘れられる。何回もすることでいいプレーヤーになる」。強い向上心でピッチ内外の可能性を自ら切り開いていく。

 ≪森保監督も絶賛「特長が発揮された」≫日本代表の森保監督が20日に行われた横浜FC―C大阪戦を視察。

 前日にブライトンのMF三笘が決めた得点を「ボールを持ってスピードを上げられるという、彼の特長が発揮された素晴らしいゴール」と絶賛した。

 また、オランダ1部NECナイメヘンで開幕2戦連発を決めた小川についても称賛し、「東京五輪世代のFWで得点王争いしてほしい」と、同1部のフェイエノールトに移籍した上田とともにさらなる飛躍を期待した。

 ≪歴代最高はネイマール≫▽移籍金 契約期間中の選手が他クラブに移籍する際、契約を解除するために移籍先クラブが移籍元クラブへ支払う。

 選手の価値を示すバロメーターで高額報酬や残っている契約期間が長い選手、実績があって若い選手ほど高くなる傾向がある。歴代最高はネイマールが17年夏にバルセロナからパリSGに移籍した際の2億2200万ユーロ(当時約291億円)。

 日本人最高は19年にポルティモネンセ(ポルトガル)からアルドハイル(カタール)入りした中島翔哉(現浦和)の3500万ユーロ(当時約44億円)。

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