J2町田が新潟に敗れ初の8強逃す　中島「歴史を塗り替えるチャンスだった」J1勢連破ならず

天皇杯4回戦   町田0－1新潟 （ 2023年8月2日    町田GIONスタジアム ）

＜天皇杯4回戦　町田・新潟＞新潟に敗れ、がっくりの町田イレブン（左）（撮影・会津　智海）
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　J2で首位に立つ町田がJ1勢相手に連勝はならず、後半終了間際に勝ち越されてクラブ初の8強進出を逃した。

　7月の3回戦では、昨季J1王者で対戦時にもリーグ首位だった横浜を4―1で撃破した。同様にボールをつなぐスタイルの新潟から、この日も強度の高い守備で何度もボールを奪いカウンターを発動した。ただ相手の倍以上の13本のシュートを放ちながらも再三の決定機を決めきれず、前半だけで警告4枚を受けるなど気合いがやや空回り。0―0で延長戦目前の後半45分、相手スローインからの攻撃をクリアしきれず、至近距離から押し込まれて決勝点を許した。

　黒田剛監督は「やりたいことは90から95％くらいできたが、競った試合で1本を決め切るかしのぎ切るかの差が出た」と敗因を指摘。「失点の前にも決定的な場面もあった。それを決めて勝てるようなチームにならないと、リーグ戦で取りこぼしたりギリギリのところで負けてしまうことになる」と、最大のミッションであるJ2優勝へ気を引き締め直した。

　39歳のベテランFW中島裕希は、今季初めて90分フル出場。「歴史を塗り替えるチャンスがあっただけに悔しさは残る。でも次すぐにリーグ戦があるので、躍動する自分たちを体現して勝ちたい」と語気を強めた。MF下田北斗も「たくさんの方が応援してくれている。その期待に応えられるよう練習からしっかりやっていきたい」と、中2日で迎えるリーグ岡山戦へ視線を切り替えていた。