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メッシ 米MLSマイアミ加入表明 初めて欧州以外でプレー「違う形で日々の生活楽しみたい」

[ 2023年6月9日 04:35 ]

アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(AP)
Photo By AP

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)は7日、米MLSマイアミに加入する意向を表明した。3日にパリSG退団が発表されて去就が注目されていた中、スペイン紙の取材に「マイアミに行くことを決めた。自分と家族のことを考えて決断した」と明かした。

 バルセロナ復帰やサウジアラビアのアルヒラルによる2年12億ユーロ(約1798億円)のオファーが報じられていたが「金銭の問題ではない」とサッカーでは発展途上中の米国行きを決断。詰めの交渉を残すものの、初めて欧州を離れてプレーすることになり「違う形でサッカーと日々の生活を楽しみたい」と語った。古巣に関しては「バルセロナ復帰を望んでいたが、条件が満たされなかった。(復帰に)誰かの放出や選手の報酬削減が必要と聞いた。そんなことは望んでない」と話し、2年前の退団につながった財政難への懸念があったことを認めた。

 米国にはVIP待遇で迎えられる。クラブからの報酬に加え、リーグ配信の新規契約者から得た収益などが配分されるという。メッシは07年にRマドリードからギャラクシー入りし、現在はマイアミの共同オーナーを務めるベッカム氏と同様にクラブ株購入の権利を求めているといい、引退後はクラブ経営に参画する可能性もある。

 米国は次回26年W杯をメキシコ、カナダと共催する。バロンドール(世界最優秀選手)を最多7回受賞したスターに関し、MLSは「史上最高の選手の一人を歓迎する」と声明を発表。サッカーの伝道師として期待される中、メッシは新天地に踏み出すことになる。

 ▽米国でプレーしたスター選手 旧北米サッカーリーグ(NASL)で人気を誇ったニューヨーク・コスモスには王様ペレ、皇帝ベッケンバウアーが在籍。クライフもロサンゼルス・アズテックスなどに所属した。現MLSではサラリーキャップの枠外で契約可能な特別指定選手制度が07年に採用され、同年にベッカムがギャラクシーに加入。アンリ(レッドブルズ)、カカ(オーランド)、イブラヒモビッチ(ギャラクシー)らが続いた。

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