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J2町田が清水との「ほこたて」対決制し首位固め 黒田監督「全国優勝くらいの感動」ホーム入場者数も更新

[ 2023年5月21日 21:32 ]

J2第17節   町田2―1清水 ( 2023年5月21日    Gスタ )

<町田・清水>攻守で勝利の立役者となった町田DF張敏圭(左)
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 町田が「最強の盾」による一撃で好調清水との激闘を制し、首位固めに成功した。

 リーグ最多得点を誇る清水攻撃陣と、最少失点の町田守備陣による注目の「ほこたて」対決は、前半に1点ずつ取り合い折り返した。後半は疲労の見え始めた清水を、徐々に町田が押し込んでいく。そしてアディショナルタイム、ロングスロー攻撃で前線に残っていたDF張敏圭(チャン・ミンギュ)の足元に、味方のシュートの跳ね返りがこぼれる。素早くターンして右足を振り抜くと、ボールはGK権田修一の指先を抜けてゴールネットを揺らす。歓喜の瞬間、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 センターバックを組むDF池田樹雷人が前半に負傷退場するアクシデント。一時的に10人になった隙を突かれて失点も、韓国U―24代表のチームメイトFW呉世勲(オ・セフン)ら清水攻撃陣の爆発は許さなかった。値千金の移籍後初ゴールで、攻守で勝利の立役者となった張は「チャンスがあれば打とうと思っていた。しっかり仕留められて良かった。気持ちで押し込んだゴール」と充実の笑み。青森山田で高校選手権3度優勝の黒田剛監督も「引き分け狙いでも問題はなかったが、最後の最後までゴールを狙い続けてくれた。高校で全国優勝したくらいの感動と喜びがあった」と気持ちを切らさなかったイレブンを絶賛した。

 その立地から「天空の城」と称される町田GIONスタジアムには地元ファンや清水サポーターも多く詰め掛け、ホーム試合史上最多となる1万444人が「来城」した。これで平日を挟む3連戦で3連勝を収め、2位以下との勝ち点7差をキープ。緑に囲まれたスタジアムには、いつまでも興奮の余韻が残っていた。

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2023年5月21日のニュース