川本治氏　代表で試す価値がある古橋の技術の高さ

スコットランド・プレミアリーグ   セルティック2―0ハーツ （ 2023年5月7日 ）

リーグ優勝を決め喜ぶセルティックの日本人選手たち。左から、前田、旗手、岩田、小林、古橋＝エディンバラ（共同）
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　【川本治　視点】古橋のシュート技術の高さが生んだゴールだった。右からの旗手のグラウンダーのクロスに、普通はGKの内側に入って右足で合わせるが、古橋は体を開き、一瞬タイミングをずらして左足でゴールに流し込んだ。

　左利きの選手なら分かるが、右利きの選手にはかなり難しい技術。強いシュートは打てないが、GKは重心が逆になり、反応が遅れた。瞬時にこのシュートをする判断をしたところはたいしたものだ。

　公式戦で今季30点目だが、走るスピードだけではなく、シュートの技術、判断の速さ、ゴール前の位置取り、ボールの呼び込み方、体の向きなどいいものを持っている。

　欧州でフィジカルの強い選手相手に互角に戦えている。成長しているし、欧州のクラブでこれだけコンスタントに結果を出している選手は他に見当たらない。日本代表で試す価値はあると思う。（元ジェフ市原強化部長）