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セルティック・古橋 今季30発目は優勝弾 移籍市場でも一層注目

[ 2023年5月9日 04:35 ]

スコットランド・プレミアリーグ   セルティック2―0ハーツ ( 2023年5月7日 )

<ハーツ・セルティック>先制ゴールで優勝に貢献したセルティック・古橋(中央)(AP)
Photo By AP

 スコットランド・プレミアリーグでセルティックのFW古橋亨梧(28)が7日、敵地のハーツ戦で今季公式戦30点目となる先制点を決めて2―0の勝利に貢献し、チームを2季連続53度目の優勝に導いた。移籍市場でも注目を集めるエースは国内3冠を見据え、さらなるスパートを誓った。

 ふさわしい男が優勝をもたらした。後半22分、右からの折り返しに飛び込んだ古橋が相手と競り合って左足でシュート。転がりながら連覇を勝ち取る先制弾を決め「チャンスでいかにいいポジションを取れるかが僕の持ち味。優勝が決まる試合の1点目は凄くうれしい」と笑った。欧州主要リーグで日本人初となるシーズン公式戦30得点。加入2年目でセルティック通算50得点にも到達し「誰も想像できなかったと思う」と振り返った。

 目標だったW杯出場を逃し「凄く悔しかったし、立ち直るのにも時間がかかった」と古橋。シーズン後半戦は日本代表に受けた刺激と悔しさを糧にした。仲間の激励にも助けられ「結果で恩返ししたいと思って精神的に強くなった。いろいろなことがあったが、全てが成長につながった。メンタル的にも技術的にもレベルは少しずつ上がっている」と明かす。昨季は負傷で長期離脱もあったが、今季は年間を通してゴールを重ねてリーグトップの24点で2位に3差。最有力と言われるシーズンMVPに得点王も視界に入れる。

 既にリーグ杯も制しており、6月3日のスコットランド杯決勝で2部インバネスを下せば3季ぶりの3冠。リーグ戦も残り4戦全勝なら勝ち点を107まで伸ばし、セルティックが無敗優勝を飾った16~17年の106を抜くシーズン最多記録となる。エースは「気を引き締めて(最後の)決勝まで一つになって戦って、いい結果で終われるように頑張りたい」と訴える。

 イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスなどからの関心が伝えられ、地元メディアはクラブが1500万ポンド(約26億円)の移籍金を古橋に設定したと報道。移籍市場でも注目を集め、さらなる栄冠と記録への先導役として期待されるセルティックのエースに、消化試合はない。

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