ストラスブール・鈴木唯人　仏デビュー弾　森本以来欧州5大リーグ5人目

フランス1部　   ストラスブール3―1アジャクシオ （ 2023年4月16日 ）

鈴木唯人
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　フランス1部ストラスブールのU―22日本代表MF鈴木唯人（21）が16日、ホームでのアジャクシオ戦で後半30分から移籍後初出場し、同44分に初ゴールを決めて3―1の勝利に貢献した。欧州5大リーグでのデビュー戦ゴールは07年の森本貴幸（カターニア）以来5人目。J2清水から1月に期限付き移籍し、来夏のパリ五輪出場を狙う五輪世代のエース候補が華々しいデビューを飾った。

　名刺代わりの一発で本拠のファンを熱狂させた。ピッチに入った1分後に失点し、2―1で迎えた後半44分。鈴木唯がカウンター攻撃でパスを受けると、相手DF4人に囲まれながら得意のドリブルでゴール右から中央へ切り込んだ。2人をかわし、最後は左足でゴールネットを揺らした。

　試合後のピッチではクラブのカメラに向かって「Merci！（ありがとう）Yes！Yes！」と笑顔でコメント。9度目のベンチ入りで移籍後初出場と初得点を決めたことに、自身のインスタグラムに「Finally（ついに）」と喜びをつづった。

　3月末のU―22日本代表の欧州遠征では、ドイツ、ベルギー戦の2試合でいずれもトップ下で先発出場。ベルギー戦は2―3で敗れたものの、後半19分に一時同点とするゴールを決めるなど、五輪世代の攻撃の核としても期待が大きい。ベルギー戦後には「まだまだ全ての面で足りない」と話した21歳だが、G大阪で指揮を執った経験もあるアントネッティ監督は、この日の試合後に「良くなっているが、まだまだ発展途上の才能ある選手だ」と期待を寄せた。

　来夏は自身が勝負の地に選んだフランスで五輪が開催される。クラブでの活躍は、大舞台での活躍につながっていくはずだ。

◇鈴木　唯人（すずき・ゆいと）2001年（平13）10月25日生まれ、神奈川県出身の21歳。横浜プライマリー―葉山中―市船橋と進み、高3時には19年度の高校選手権に出場。初戦の2回戦で日章学園にPK戦で敗退。20年に清水入りし、同年7月4日の名古屋戦に先発でJデビューした。J1では通算83試合5得点。1メートル75、66キロ。利き足は右。