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中村俊輔氏「今は能力が完璧に近い選手が求められる」 FKスペシャリストの減少を嘆く「おもしろくない」

[ 2023年1月15日 21:54 ]

中村俊輔氏
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 昨季限りで現役を引退し、今季から横浜FCのコーチに就任した元日本代表MF中村俊輔氏(44)が14日深夜放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN」(土曜深夜0・25)に出演。フリーキックのスペシャリストについて「今ではもうあまりいない」と持論を展開した。

 自身の“代名詞”ともいうべきFK(フリーキック)でJリーグ史上最多24得点を記録した中村氏は「今回のW杯全体でもそうですけど、(フリーキックの)スペシャリストはもうあまりいない感じがして…だからおもしろくないですよね」とコメント。

 近年いいキッカーが減少している理由について「昔はテクニックがあれば、2人だけの関係、せいぜい3人目まででよかったんですけど今は難しい。やることが他にもいっぱいあるし、ハードワークして戦術的な動きを理解しなければならない。よく見る五角形(選手のパラメータ)みたいなものがもっといっぱいあって、すべての能力が完璧に近いような選手が求められる。その中でフリーキックは出来なくてもよくなってしまった。そもそもフリーキックでゴールを直接狙える場面って試合中でそんなに多くないじゃないですか?」と持論を展開しつつ説明。

 自らについては「そこまで特化しなくてもいい練習(フリーキック)を僕は練習を終わった後にペナルティエリアの外から蹴っていて、あくまで遊びの延長だった。本格的な練習をやりだしたのはプロになってからですよ。プロ一年目でキッカーを任せられることになったので。だから、そういった環境を用意してもらったから出来たという部分はありますね」とコメント。

 続けて「マリノスの大先輩が練習の壁になって能活さんがキーパーやってるんで絶対当てちゃダメじゃないですか笑。だから上から越えて能活さんに取られないようにするって相当難易度が高い。それが良かったんだと思う」とフリーキックの上達はチームのおかげだったと明かした。

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