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中村俊輔氏「海外移籍して気づけた」 トルシエ監督に感謝「当時はなんだコイツ?って感じでしたけど…」

[ 2023年1月15日 22:29 ]

中村俊輔氏
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 昨季限りで現役を引退し、今季から横浜FCのコーチに就任した元日本代表MF中村俊輔氏(44)が14日深夜放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN」(土曜深夜0・25)に出演。結果を残せなかったスペインリーグ挑戦を振り返り「自分に合うからこそレベルが高くて通用しなかった」と語った。

 中村氏はスペイン1部エスパニョール入団からわずか半年ほどでチーム去ることになった苦い過去の経験を振り返り「難しかったですね。なんか選手層もそんな大きな選手はいないけど、凄いアジリティ(敏捷性)もあるしパワーもある。そしてボールの扱いが上手いリーグでした。色んな事をやりましたけど、単純にみんな上手いですし、サッカーは日本に近い感じでもっとレベルが高かった。自分に合うかなと思って若い時から行きたいなと思ってたんですけど、自分に合うからこそレベルが高くて通用しなかったと痛感した」とコメント。

 待望のスペインリーグ挑戦は結果こそ残せなかったが「(この経験により)自分で言うのもちょっとあれですけど人間性とか人間としての幅が出てきた。日本って静かに努力していることって美化されるじゃないですか。向こうはドンドン自分を出していかないと、何だアイツは?みたいになるし、プレーでアピールするだけではなく人としてのアクションを起こさないと…オレがオレがみたいなヤツばっかりなので。そういう部分で(帰国してから)積極性がプレー以外にも出せるようになった。昔は人見知りだったんで」と将来的にプラスに働いたと報告。

 さらに98年から02年まで日本代表を指揮したトルシエ監督との思い出も振り返り「トルシエも日本人は消極的だと思っていて、だからこそ僕らにはいっぱい突っかかってきたし、メンタルを変えようという指導はありがたかったです」と感謝。02年のW杯日韓大会では、メンバー入りが有力視されていながらメンバー外となったこともあり「でも当時は解らなかった。なんだコイツは?って感じでしたけど…海外移籍したおかげで気づけた」と明かした。

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