×

ドイツ、W杯へ守備暗雲 2-0から急転11分で3失点…ドローがやっと

[ 2022年9月28日 04:00 ]

欧州ネーションズL リーグA・3組   ドイツ3ー3イングランド ( 2022年9月26日 )

<イングランド・ドイツ>後半、イングランドのマウント(左)にゴールを決められるドイツGKテアステーゲン(AP)
Photo By AP

 欧州ネーションズリーグは26日、1次リーグ最終戦が行われ、最上位リーグAの3組でドイツは敵地でイングランドと3―3で引き分けた。敗戦こそ免れたものの、2―0から守備の隙を突かれて一時逆転を許す3失点。11月23日に日本と1次リーグ初戦で対戦するW杯に向けて不安を残す結果となった。

 ドイツが失点を重ねた。2―0の後半27分からわずか11分で3失点。フリック監督就任後の15試合では最多となる失点を記録し、一時逆転を許す苦しい戦いで最終戦を終えた。

 「ポジティブな要素は多くあるが、ネガティブな要素もある。短時間での3失点は起きてはいけないこと」と指揮官は振り返った。

 課題の攻撃で1トップで先発したハーバーツを後半開始から持ち味を生かしやすいトップ下に下げ、ウェルナーを最前線に投入。PKでの先制後に2人の好連係から追加点を挙げるまでは良かった。

 しかし、直前6戦で1勝4分け1敗と勝ち切れない試合が続いていたチームはもろさを露呈した。後半27分に左サイドで相手に数的優位をつくられてクロスから失点。3分後にも簡単に突破を許して2―2とされ、さらに出場停止だったDFリューディガーの代役シュロッターベックのファウルから38分にはPK弾を決められた。

 42分に相手GKのファンブルからハーバーツが幸運な同点弾を決めて敗戦は免れたものの、W杯を控えて不安を残す結果。キミヒは「2―0後に受け身となって守備位置が下がり、ボールに対して守る勇気がなくなっていた」と振り返り、ムシアラも「もっといい形で試合を終わらせないと。数分間スイッチを切っている間に罰を受けた」と嘆いた。

 最後方からチームを束ねる主将のGKノイアーがコロナ禍で離脱するアクシデントもあった。フリック監督は「いい準備になる。W杯では何が起こるか分からない。可能な限り最適な形で対応しなければ」と話していたが、その2戦で1分け1敗。キッカー誌は「混沌(こんとん)とした3―3が、W杯までにドイツが機転の利くチームになれるか疑念を呼んだ」と伝えた。

続きを表示

2022年9月28日のニュース