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【Jトピ~データで読み解く】神戸FW大迫が残留に導く 今季チーム最多の6得点全て途中出場でゴール

[ 2022年9月21日 05:35 ]

今季チーム最多の6得点は全て途中出場で挙げている神戸・大迫(撮影・後藤 大輝)
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 J1は終盤を迎え、残留争いはさらに激しさを増している。神戸は18日にG大阪と対戦。先制される苦しい展開の中、窮地を救ったのがFW大迫勇也(32)だった。途中出場ながら2点を奪い、チームを今季初の逆転勝利に導いた。(記録課)

 大迫は8月13日の札幌戦以来のベンチ入りを果たすと0―0の後半開始から途中出場。先制を許すも2得点を挙げる活躍を見せた。今季先制されると11戦全敗だったチームを救う劇的な逆転勝利に導き、残留圏の13位まで押し上げた。

 後半38分にコンビを組むFW武藤が得たPKを決め同点。さらにアディショナルタイムには相手のパスミスからカウンターで攻め上がり、PA内に進入。後方に一歩下がり相手のマークを外すと、武藤からのパスを左足でワントラップ。少し浮いたボールをそのまま右足でゴール左隅へ突き刺し、神戸加入後初の1試合2得点をマークした。

 これで大迫は今季チーム最多の6得点。J1通算は節目の50点に到達した。今季の6点は全て途中出場で挙げており全選手最多。そのうち、後半アディショナルタイムに挙げた3点も最多で、勝負強さを見せている。

 持ち味のフィジカルの強さも健在で、敵陣空中戦勝利でボールを保持したのは20回でリーグ4位。90分平均1・5回は10回以上の日本人の中で最も高く、球際の強さが光る。

 実は守備でも貢献しており、前線から積極的にボールを奪いにいく。ピッチを6分割した最も敵陣側の第1エリアでのこぼれ球奪取は18回で全体7位、90分平均1・3回は上位10人の中で最も高い。

 今季はケガの影響もあり、チームの29試合中、出場は21試合、先発は半数の11試合にとどまっている。昨季3位の神戸は一時は最下位に沈むなど、苦しいシーズンを送っている。エースが完全復活を果たし低迷するチームを残留に導くことが、11月20日の開幕まであと2カ月を切ったW杯カタール大会のメンバー入りへのアピールにもなる。(データ提供・データスタジアム)

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