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神戸・大迫“半端ない”2発 J1残留へ逆転W杯メンバー入りへ「やっと万全の状態でサッカーができる」

[ 2022年9月19日 06:00 ]

明治安田生命J1第30節   神戸2―1G大阪 ( 2022年9月18日    ノエスタ )

<神戸・G大阪>後半終了間際、勝ち越しゴールを決め雄叫びを上げる神戸・大迫(右)(撮影・後藤 大輝)
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 各地で3試合が行われ、神戸は途中出場したFW大迫勇也(32)の終盤の2得点でG大阪に2―1で逆転勝ち。チームは13位に浮上した。敗れたG大阪は自動降格圏の17位に後退。京都はFC東京に0―2で敗れ、16位に順位を下げた。首位の横浜は札幌とスコアレスドローで、勝ち点1を上積み。前日17日に引き分けた2位の川崎Fとの勝ち点5差は変わらなかった。

 魂の雄叫びは、ドイツにいる森保監督に届いただろうか。8月18日のACL横浜戦以来、公式戦6試合ぶりの復帰となった大迫が後半に圧巻の2発だ。「僕が出るからには起点になることと得点は求められる。ゴールを取ることは考えていた」。チームを今季初の逆転勝利に導き、13位に浮上させた。

 「長い間ケガをしていたけど、やっと万全の状態でサッカーができる。やっとチームの役に立てる」

 慢性的な足の負傷でベンチ外が続いた。さらに14日のFC東京戦前日に捻挫。当初はベンチ入りする予定だったが、プランが狂った。だが1点を追う後半38分に左隅に同点PK。そして試合終了間際、武藤からのボールを少し浮かして右足ボレーで叩き込んだ。G大阪の名手、GK東口が一歩も動けない豪快弾だ。久々の試合のため後半開始からの出場になったが、吉田監督は「(捻挫は)今日のプレーを見てもらえれば分かるように問題ない。今回は時間限定だった前回の復帰(7月)とは違う。存在感、半端ないっす」と完全復活を断言した。

 取材エリアでは「また頑張ります」のひと言だけ。ただ、その分はプレーで、得点後の咆哮(ほうこう)で語った。そして、それは史上初のベスト8を狙う森保ジャパンにとっても朗報だ。今回のドイツ遠征には負傷で選出されなかったが、万全の状態ならば不動の1トップ。まずはチームのJ1残留を確定させ、自身3度目のW杯へ向けコンディションを上げていく。(飯間 健)

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2022年9月19日のニュース