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絶対に見たい戦いがカタールにはある 超セレブ“W杯観戦パック”8人1室3510万円も高くない!?

[ 2022年8月31日 05:30 ]

11・20開幕 カウントダウン・カタール

ホスピタリティ・プログラムで使用するラウンジのイメージ(ジャパン・スポーツ・ホスピタリティ社提供)
Photo By 提供写真

 W杯ではユニホームを着て声を張り上げて応援するのが王道の観戦スタイルかもしれない。しかし世界の一流選手のプレーを見ながら、おいしい酒やコース料理に舌鼓を打つ。そんな楽しみ方もある。マッチ・ホスピタリティ社(本社スイス)が販売するFIFA公認のホスピタリティー商品「公式ホスピタリティ・プログラム」はまさにそのためのプログラム。W杯カタール大会(11月20日開幕)でも販売され、日本での売れ行きは好調だ。

 「ホスピタリティ・プログラム」は試合観戦と飲食がセットになったホスピタリティー商品。グレード別に5種類販売されている。

 最もグレードが高い「パールラウンジ」は決勝などを開催するルサイル競技場のみの設定。試合前後とハーフタイムはピッチを見下ろすラウンジでコース料理、シャンパン、ワインなどを堪能。試合中はバルコニー席で観戦できる。

 「マッチプライベートスイート」は各競技場の個室を独占使用する商品でワインなど飲料、コース料理が用意される。試合前後、ハーフタイムはもちろん、室内なら試合中でも飲食が楽しめる。

 他に競技場内のラウンジで飲食ができる「マッチビジネスシート」、スタジアム外の施設で食事を取る「マッチパビリオン」「マッチクラブ」がある。

 商品はそれぞれ試合ごとにパッケージ販売される。1試合だけの「シングルマッチパッケージ」、チームを選択する「チーム選択シリーズ」、決勝と準決勝を組み合わせる「決勝ラウンドシリーズ」がある。

 価格は「マッチクラブ」の1次リーグ「シングルマッチパッケージ」なら950ドル(約13万円)。「パールラウンジ」で決勝と準決勝1試合を観戦すると3万4300ドル(約472万円)。各競技場の全試合を一括購入する「マッチプライベートスイート」は個室の定員や場所により料金が変わり、8人1室で25万5200ドル(約3510万円)から設定されているが、売れ行きは好調という。

 日本国内の販売代理店ジャパン・スポーツ・ホスピタリティ社の望月傑社長は「売り上げはこれまでのW杯で一番。問い合わせの9割は日本戦。今大会では企業だけでなく個人に多く購入いただいています」と説明する。

 同プログラムは02年W杯でも実施されたが、当時は注目されなかった。転機は19年ラグビーW杯。利用した企業や富裕層の間で反響が広がった。東京五輪でも同様の商品「ホスピタリティパッケージ」が最高635万円で提供予定だったが、無観客で中止。高まっていた需要が一気にカタールに向けられた。

 戒律が厳しいカタールは飲酒場所が限られ、今大会もスタジアム内のアルコール販売は許可されない見通し。カタール特有の事情も、飲酒が楽しめる同プログラムの売れ行きを後押ししている。

 今大会は全会場がドーハ周辺に集中しており、1日に2試合観戦することも可能。望月社長は「今回はプライベートジェットで行かれる方もいらっしゃいます」と教えてくれた。サッカー好きで、経済的に余裕がある方にとっては、願ってもない環境が用意されたW杯とも言える。

 ▽問い合わせ ジャパン・スポーツ・ホスピタリティ=(電)03(6285)2710。

 《ロシア大会時より入場券30%高騰》カタール大会の入場券の価格はロシア大会よりも平均で30%ほど高くなっている。それでも販売は好調で累計販売枚数は245万枚に達した。居住国別販売枚数ではカタール、米国、英国、サウジアラビア、メキシコ、UAE、フランス、アルゼンチン、ブラジル、ドイツが上位を占める。今後も直前販売(9月下旬以降に開始日発表)、直前販売開始後にドーハで始まる店頭販売で購入可能だ。

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