×

【Jトピ~データで読み解く】首位猛追の川崎F“守”役は橘田 ブロック&インターセプト最多

[ 2022年8月31日 06:00 ]

川崎Fを守備で支える橘田
Photo By スポニチ

 J1首位の横浜を川崎Fが猛追している。31日の鳥栖戦で勝てば、暫定ながら5月以来の首位に立つ。その中で大卒2年目のMF橘田健人(24)が、持ち前の守備センスでチームを支えている。(記録課)

 新人だった昨季、橘田は主にアンカーと呼ばれる1ボランチで起用された。2年目の今季はチーム事情で多彩なポジションを担う。夏場からは主に左サイドバックを担当。直近の27日鹿島戦では中盤に戻り、ボランチから1列前のインサイドハーフで上位対決の勝利に貢献した。チームの全24試合のうち、開幕戦を除く23試合に出場している。

 橘田の非凡な守備能力は、数字が示している。「J STATS」の代表的な守備データに「CBI(クリア+ブロック+インターセプト)」がある。当然ディフェンスの選手が上位を占め、130回の橘田は19位。しかしその構成要素の「ブロック」と「インターセプト」で、個人2冠となっている。

 ブロックは「自分でボールをコントロールできない状態で、相手のシュートやパスなどを体に当てて受動的に防いだプレー」。守備をする意図がなく、偶然当たった場合などは該当しない。橘田は77回で今季主にセンターバックを務める鹿島MF三竿らを抑えてトップ。2メートル以内のブロック57回は、他を大きく引き離している。ボールを蹴ろうとする選手を恐れず、諦めずに至近距離に迫りプレーを止めている。

 インターセプトは「相手のパスに対し能動的に動いてそのパスをカットし、自ら保持もしくは味方につなげたプレー」。マイボールにならないとカウントされず難易度は高い。これも橘田の22回が突出している。

 1メートル69と決して大きくはないが、ピンチを未然に防ぐ中盤の要。橘田の献身的な守備が、悲願のリーグ3連覇には欠かせない。(データ提供・データスタジアム)

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月31日のニュース