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横浜MF喜田拓也 過酷連戦を通じてチームが一つに「全員が同じ方向を向いて準備を…」

[ 2022年4月26日 22:35 ]

3-0で快勝した25日のシドニーFC戦、主将のMF喜田(C)Y.F.M
Photo By 提供写真

 横浜のMF喜田拓也(27)が26日、ACL1次リーグH組の集中開催地ホーチミン(ベトナム)からオンラインで取材対応し、チームの成長に手応えを示すとともに、スタッフらも含めたチームの強い団結力を明かした。

 日本と違う気候、ボールやピッチへの対応に苦しみ、なかなか本来の攻撃サッカーを展開できなかったが、前日のシドニーFC戦では横浜らしさをようやく発揮。今大会チーム初となる流れの中からのゴールを挙げ、3―0快勝で勝ち点を9に伸ばし首位を奪い返した。

 この試合から各チームとの対戦は2巡目に突入。喜田はチームが改善した要因の一つに「どういう戦い方をしてくるか、肌で感じられたのは一つある」と、一度対戦したことで相手の特徴を把握できたことを挙げた。さらに前日のシドニーFCとの第2戦目に向けては、ボールの運び方や崩し方、各選手の立ち位置などをチーム全体で入念にすり合わせたことを明かし「やっていく中で、各々が感じたことをすり合わせられたというのも、表現できた大きな要因だったのかなとは思います」と、チームの成長にも手応えを示した。

 また高温多湿の地で、中2日での6連戦という過密日程の中で、チームが今まで以上に一丸となっていることも大きいようだ。主将も務める背番号8は「日頃の準備のところから全員が同じ方向を向いてやっていることが、誰が出ても同じ画を描けたり、強さにつながったりというのは間違いなくある。そこは一つマリノスの強み」と強調しつつ、さらに厳しい環境の中でチームが一つになっているエピソードも披露した。

 試合当日、メンバー外の選手は、宿舎でメンバー入りした選手を見送り、試合はスタンドから観戦するスタイルという。そしてキックオフ前のアップを終え、ロッカーに引き上げる際に、スタンドから聞こえてくるのが、“勝とうぜ”、“絶対やってやろうぜ”というメンバー外の選手たちの声だという。喜田は「そういう姿勢が、自分たちを奮い立たせてくれるし、そういうメンタリティーだったりだとか、全員がチームの勝利のために最高の準備をするための努力、姿勢というのは、(横浜の)強みであると思いますし、サッカーにも確実に繋がっていく部分ではあると思う」と指摘した。

 また選手を陰で支えるスタッフについも言及。「選手だけではなくスタッフの方も、このタフな環境で、自分の仕事以外のことでも率先してやってくれますし、助け合って、選手のサポートというのはかなりしてくれるので、“それを結果で返したい”だとか、“自分たちのサッカーで返したい”というのはある」と熱い思いも打ち明けた。

 残りは2試合。2連勝で20年に続く2度目の1次リーグ突破は確定するが、喜田は「まずは次の試合に勝つための準備、そこに全てを懸けたい。そうすれば結果は必ず付いてくると信じているので、また全員で勝つための準備はしていきたいなと思います」と、まずは28日のホアンアイン・ザライ戦を見据えた。

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2022年4月26日のニュース