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浦和がスーパー杯制覇 まず“1冠”!江坂2発で王者・川崎F撃破

[ 2022年2月13日 05:30 ]

富士フイルム・スーパー杯   浦和2ー0川崎F ( 2022年2月12日    日産ス )

<FUJIFILM SUPER CUP 2022 川崎F・浦和>勝利し喜ぶ浦和イレブン(撮影・西海健太郎)
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 Jリーグのシーズン到来を告げる富士フイルム・スーパー杯が12日に行われ、昨季天皇杯覇者の浦和が2―0でリーグ王者の川崎Fを撃破し、06年以来16年ぶり2度目の優勝を飾った。MF江坂任(29)が前半7分に先制弾。後半36分にも追加点を奪った。まん延防止等重点措置の適用下で、政府方針に沿う観客上限2万人での開催となる中、1万8558人が観戦。「3カ年計画」の最終年にまずは“1冠”を達成した。

 ゴールネットが揺れるのを確認すると、江坂は浦和のファン・サポーターの陣取るゴール裏へと駆けた。1―0の後半36分、長い距離を走ってMF明本からパスを呼び込むと、シュートフェイントをいれて相手DFをかわし、左足を一閃(いっせん)。トドメの一撃だ。ピッチを縦横無尽に走り回ったヒーローに笑みがこぼれた。

 「(明本が)しっかり収めて時間をつくってくれた。良いサポートをして、フェイントで相手の体勢を崩せてニアへのシュートはイメージ通りだった」

 前半7分の先制弾もスペースへの嗅覚がさえた。「前半は勢いよく守備もできていたし、良い守備ができた中で(日本代表DF酒井)宏樹君がいいボールをくれたので合わせるだけだった」。ぽっかりと空いたニアサイドに走り込んで、右サイドを抜け出した酒井のクロスに合わせた。

 「タイトル獲りましょう!」。試合後、スタジアムには江坂の声が響いた。天皇杯決勝でもゴールを決めた背番号33が、今季公式戦の第1&2号。柏時代の20年10月以来となる1試合複数得点だ。

 リーグ6位だった昨季とは見違えるサッカー。就任2年目のロドリゲス監督は相手のサイドが攻撃の比重を強めれば中盤を5枚へ、江坂が2点目を奪った後は5バックに切り替えた。「川崎に快適にプレーさせない」との狙い通り、変幻自在の戦術で逃げ切った。

 19年大会で0―1と敗れ、昨季は3分け1敗だった川崎F相手の勝利は実に18年8月1日以来約3年半ぶり。06年以来のリーグ制覇へ、江坂のGO砲で好発進した。

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