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川崎F 日本代表DF谷口彰悟が最終予選2試合完封を経て誓うレベルアップ「積極的に、もっと大胆に」

[ 2022年2月9日 18:14 ]

川崎FのDF谷口彰悟
Photo By スポニチ

 川崎Fの日本代表DF谷口彰悟(30)が9日にオンライン取材に応じ、開幕に向けた抱負を語った。リーグ3連覇やACL初制覇などを目指す今季、鬼木達監督が掲げるテーマはパススピードや判断など全ての面での“スピードアップ”。代表戦後の隔離期間を経て8日からチーム練習に合流した谷口は「スピードという部分に関しては凄く意識が高くなっているなと、一つ一つのトレーニングで感じる」とチームの変化を語り、「ただ、まだまだ上げられる。上げていかないといけない」と話した。

 中国、サウジアラビアとのW杯アジア最終予選では、初出場から2試合完封勝利に貢献。吉田麻也、冨安健洋の穴を見事に埋める活躍を見せた。ただ、自身では「手応えを感じつつも、もっともっとやれた」と振り返る。課題に挙げたのは細かなラインコントロールの調整や「もっと相手の嫌なところに差し込むことができた」という縦パス。「“安全に安全に”というような思考が多少、いつもよりはあった。仕方のない部分はあるんですけど、そういった舞台でも積極的に、もっと大胆にできる部分が自分の中に足りなかった」と真摯(しんし)に振り返り、「チームでいいパフォーマンスをして、次の代表に呼ばれるようにきちんとやっていきたい」と決意した。

 代表活動で得た刺激は、主将を務めるクラブに還元していく。「普段から海外でプレーしている選手とトレーニングできたことで、彼らの考え方とか基準が凄く勉強になった。(代表選出は)フロンターレの中では(山根と自身の)たった2人ですけど、その2人でまずその基準を示していかないと」と30歳。意識の高さは早速チームにも伝わっているようで、鬼木監督は「いいエネルギーを与えてくれている。特に強度のところ。(代表に)行って気づかされ、それを自分たちのチームでも出していきたいという思いが、言葉にはしてこないですけどプレーに表れている」とうなずいた。

 12日にはシーズン開幕を告げる富士フイルム・スーパーカップが待つ。相手は昨季天皇杯覇者の浦和。「シーズン一発目の公式戦なので、しっかり勝ってスタートしたい。相手も力がある。今年もいろんなところで争いをしていくチームなのかなと思うので、しっかり上回りたい。一発目だけど、“今年もフロンターレ強いな”という思いを周りのチームや選手に抱かせるゲームができれば」。W杯イヤーの初タイトルへ、力強く意気込んだ。

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2022年2月9日のニュース